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ODataプロバイダの使用

ODataは、RESTベースの標準化されたプロトコルであり、Web上のデータへのアクセスを提供します。ODataプロトコルを使用して、JDBC接続で使用可能な内部データソースなど、クラウドからデータサービスにアクセスできます。
OASISは OData V4で標準化されています。Informaticaは、OData V4を使用するバージョンを使用することをお勧めします。これがデフォルトのバージョンです。
組織は、次のようなエンドポイントでODataフィードを公開できます。
https://[host].rt.informaticacloud.com/active-bpel/odata/[version]/[connection name]/[data source name]
例えば、次の2つのエンドポイントは、samplepartsテーブルを公開します。
または
データは、XML Content-Typeのサポートなどの、Atom XMLフォーマットまたはJSONで利用できます。
ODataスキーマが生成されるときに、次の点に注意してください。
Secure Agentで実行するように構成された接続で、ODataを有効にできます。Secure Agentは、ポートを開くのでなく、Informatica Cloudサーバーへのアウトバウンド接続を開きます。すべての通信はこのサーバーを経由します。これにより、Secure Agentはオンプレミスのすべてのアプリケーションまたはデータソースにアクセスできるようになります。
注: OData対応接続をSecure Agentにパブリッシュする場合、[接続]ページのOData URLはInformatica Cloud URLです。
Secure Agent URLは表示されません。Secure Agent URLを構築するには、Informatica Cloud URL内のodata/v4/Oracleというすべてのテキストをhttps://<host>:<port>/process-engine/ に置き換えます。
例えば、Informatica Cloud URLがhttps://ps1w2.rt.informaticacloud.com/active-bpel/odata/v4/Oracle の場合、Secure Agent URLはhttps://localhost:7443/process-engine/odata/v4/Oracle です。

サポートされるOData V4およびOData V2 URI規約

OData V4およびOData V2の多くのURI規約を使用して、データにアクセスできます。

サポートされるODataバージョン4の規約

次のOData V4 URI規約を使用して、データにアクセスできます。
URI規約の完全なOData V4仕様については、hereを参照してください。

サポートされるODataバージョン2の規約

Informaticaでは、OData V4の使用をお勧めします。ただし、次のOData V2 URI規約を使用して、データにアクセスできます。
URI規約の完全なOData V2仕様のリストについては、hereを参照してください。

カスタム複合キー

ODataを使用してJDBCコネクタにアクセスすると、カスタム複合キーを定義および編集できます。データベースエンティティにプライマリキーがない場合は、カスタム複合キーを定義します。作成したこのカスタム複合キーを使用して、JDBCデータベースで読み取り操作を実行できます。
カスタム複合キーを使用するには、OData V4を使用する必要があります。

プライマリキーとカスタム複合キー

プライマリキーは、オブジェクトフィールド(データベーステーブルまたはデータベースビュー内の1つのカラム)、またはオブジェクトフィールドのセット(データベース内の複数カラム)で、データベーステーブルまたはデータベースビュー内の各レコードを一意に識別できます。プライマリキーを使用して、データベース内のオブジェクトを照会します。
エンティティにプライマリキーがない場合、エンティティに対してカスタム複合キーを定義できます。カスタム複合キーを作成するには、そのキーに対応するフィールドを1つまたは複数手動で選択します。カスタム複合キーはプライマリキーの代わりとなり、JDBCデータベースからのデータの読み取りに使用できます。
例: 従業員レコードのJDBCデータベースに接続すると、エンティティempaccountにプライマリキーがないことがわかります。emailID、およびnameのフィールドを手動で選択して、empaccountのカスタム複合キーを定義できます。
作成したカスタム複合キーは、編集することもできます。存在しなくなったエンティティを参照するカスタム複合キーを定義した場合は、そのキーを削除できます。存在しなくなったフィールドがカスタムキーに含まれる場合は、これらのフィールドを削除できます。

カスタムODataエンティティキーセクションの表示

    1 ODataを有効にして、JDBC接続をパブリッシュします。
    2[パブリッシュ済みメタデータ]タブをクリックします。
    新しいセクション[ODataカスタムエンティティキー]に、次の情報が入力されています。
    3[カスタムキーの編集]をクリックします。
    [ODataカスタムエンティティキー]ダイアログボックスが表示されます。
    次の図は、[ODataカスタムエンティティキー]ダイアログボックスを示します。
    ダイアログボックスの左側に8つのエンティティがあり、それに対応するフィールドが右側に一覧表示されています。
    左側に、次の3種類のエンティティが表示されます。
    右側には、マッピングしてカスタム複合キーを作成できるフィールドのリストが表示されます。

ODataカスタム複合キーの作成

ODataカスタム複合キーを作成するには、プライマリキーとして使用するエンティティを選択します。
    1[カスタムキーの編集]をクリックします。
    2エンティティのリストから、エンティティを選択します。
    3カスタムキーとして使用するフィールドを選択します。複数のフィールドを選択できます。
    重要: データを分析して、データベースのテーブルまたはビューで各レコードを一意に識別するフィールドを選択するようにします。例えば、フィールドFirstNameLastNameを使用してカスタム複合キーを作成する場合は、姓と名が同じ従業員を2人含めることはできません。
    4[適用]をクリックします。
    作成したカスタム複合キーが、[ODataカスタムエンティティキー]のリストに表示されます。

ODataカスタム複合キーの編集

ODataカスタム複合キーを編集および削除できます。

パブリッシュの検証

接続をパブリッシュするときに、Informatica Process Designerは作成したカスタム複合キーを確認し、潜在的な問題が見つかった場合は警告を表示します。
次の図に、警告メッセージの例を示します。
この図は、一部のエンティティが見つからず、一部のエンティティのカスタムキーが無効で、一部のエンティティにすでにプライマリキーがあることを示す警告です。