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AS2接続の設定

AS2接続により、AS2プロトコルを使用したファイルの送信が可能になります。ターゲットAS2サーバーを指定してAS2接続を設定します。
Administratorの[接続]ページでAS2接続を作成します。

AS2接続の設定

ターゲットAS2サーバーを指定して接続を設定します。
    1. Administratorを開いて[接続]を選択します。
    2. [新しい接続]をクリックします。
    3. 接続名を指定します。
    4. [タイプ]リストで、[AS2]を選択します。
    5. 接続のプロパティを設定します。
    6. 接続をテストするには、[テスト接続]をクリックします。
    7. [保存]をクリックします。
    [接続]ページに接続が表示されます。

AS2接続のプロパティ

特定のAS2サーバーの接続プロパティを設定します。
Administratorの[接続]ページで次のプロパティを設定します。

接続プロパティ

以下の表に、AS2接続のプロパティを示します。
接続プロパティ
説明
ランタイム環境
タスクを実行するSecure Agentが含まれるランタイム環境の名前。
URL
メッセージを受信するサーバーのURL。URL構文は、有効なサーバーと場所を指す必要があります。ホスト名には、IPアドレスまたはドメイン名を指定出来ます。ポート番号は、AS2サーバーがリスンするポートです。
AS2送信元ID
送信者の名前またはID。受信側のサーバーがこのIDでフィルタリングする場合、IDが一致する必要があります。
値は大文字と小文字が区別され、1から128文字の印刷可能なASCII文字を使用出来ます。値にスペースを含めることはできません。
AS2送信先ID
受信者の名前またはID。
値は大文字と小文字が区別され、1から128文字の印刷可能なASCII文字を使用出来ます。値にスペースを含めることはできません。
ユーザー名
リモートAS2サーバーに接続するためのユーザー名。
パスワード
リモートAS2サーバーに接続するためのパスワード。
接続タイムアウト
サーバーへの接続を試行するときに待機する最大秒数。指定された時間内に接続が成功しない場合、タイムアウトが発生します。
値が0または空白の場合、待機時間は無限です。
デフォルトは60秒です。
読み取りタイムアウト
サーバーからファイルの読み取りを試行するときに待機する最大秒数。指定された時間内にファイルが読み取られない場合、タイムアウトが発生します。
値が0または空白の場合、待機時間は無限です。
デフォルトは0秒です。
接続の再試行
接続に成功しなかった場合に、AS2サーバーへの接続を再試行する回数。この設定は、最初の接続と接続の切断による再接続の試行の両方に適用されます。
値が空白の場合、再試行は行われません。
デフォルトは空白です。
接続再試行の間隔
接続の再試行ごとに待機する秒数。
例えば、5秒間隔で最大10回接続を再試行する場合、[接続の再試行]を10、[接続再試行の間隔]を5に設定します。
値が空白の場合、間隔は0秒になります。
デフォルトは空白です。
リダイレクトのフォロー
接続の作成時に、リダイレクトリンクをフォローするかどうか。
デフォルトはfalseです。
ユーザーエージェント
メッセージを作成または送信したアプリケーションを示すためにメッセージヘッダーで使用される値。
チャンクエンコードの使用
要求の長さを事前計算するかどうか、または要求をチャンクで送信するかどうか。大きなファイルを送信する場合、コンテンツの長さを事前計算すると、パフォーマンスが低下することがあります。ただし、すべてのAS2サーバーでチャンクエンコードがサポートされるわけではありません。
デフォルトはfalseです。
クライアント証明書エイリアス
受信側のAS2サーバーから要求された場合に、クライアント認証に使用するデフォルトのキーストア内のキーのエイリアス。
SSLコンテキストプロトコル
SSLContextの作成時に使用されるプロトコル。指定するプロトコルは、Java Runtime Environment(JRE)にインストールされているセキュリティプロバイダによって異なります。
注: ほとんどの場合、デフォルト値のSSLが適しています。ただし、一部のIBM JRE実装では、接続先のサーバーがSSLv3をサポートしていない場合、デフォルト値のSSLは機能しません。
デフォルトはSSLです。

メッセージのプロパティ

以下の表に、メッセージのプロパティを示します。
接続プロパティ
説明
トラストストアの場所
パブリックキー証明書を格納するトラストストアへのパス。Secure Agentマシン上、またはSecure Agentがアクセス可能なサーバー上にある必要があります。
トラストストアのパスワード
トラストストアにアクセスするためのパスワード。
メッセージの暗号化
転送時にメッセージを暗号化するかどうか。暗号化されたトンネル内でのメッセージの暗号化は任意ですが、強く推奨されます。
デフォルトはfalseです。
暗号化アルゴリズム
メッセージの暗号化に使用するアルゴリズム。次のいずれかのアルゴリズムを選択します。
  • - AES128
  • - AES256
  • - CAST5
  • - IDEA
  • - TRIPLE-DES
  • - RC2
デフォルトはAES128です。
暗号化証明書エイリアス
デフォルトの信頼済み証明書キーストアで送信メッセージを暗号化するために使用する証明書エイリアス。
メッセージの署名
メッセージをデジタル署名で署名するかどうか。メッセージの署名は任意ですが、強く推奨されます。
デフォルトはfalseです。
プライベートキーストアの場所
プライベートキーおよび関連する証明書を格納するキーストアの場所。メッセージの署名が有効になっている場合に適用されます。
プライベートキーストアのパスワード
キーストアにアクセスするためのパスワード。メッセージの署名が有効になっている場合に適用されます。
署名アルゴリズム
メッセージの署名に使用するアルゴリズム。メッセージの署名が有効になっている場合に適用されます。
次のいずれかのアルゴリズムを選択します。
  • - SHA1
  • - SHA224
  • - SHA256
  • - SHA384
  • - SHA512
  • - MD5
デフォルトはSHA1です。
署名証明書エイリアス
メッセージの署名に使用するプライベートキーエイリアス。プライベートキーは、デフォルトのプライベートキーストアにあります。
メッセージの圧縮
帯域幅を削減するためにメッセージを圧縮するかどうか。このオプションを有効にすると、Informatica Intelligent Cloud Servicesはzlib形式でメッセージを圧縮します。
デフォルトはfalseです。

受信確認のプロパティ

以下の表に、受信確認のプロパティを示します。
接続プロパティ
説明
受信確認証明書エイリアス
受信確認証明書のエイリアス。署名付き受信確認を要求するように接続を設定する場合に適用されます。
AS2コネクタは受信確認証明書を使用して、受信確認に署名した証明書が、デフォルトの信頼済み証明書キーストアの証明書であることを確認します。
受信確認署名に埋め込み証明書が含まれる場合は、オプションです。受信確認署名に埋め込み証明書が含まれない場合は、受信確認証明書エイリアスを指定する必要があります。
受信確認転送エンコード
メッセージの受信確認に使用するエンコードのタイプ。これは、受信確認に転送エンコードが含まれない場合に便利です。
以下のいずれかの値を使用します。
  • - base64
  • - quoted-printable
  • - 7bit
  • - 8bit
  • - binary
受信確認要求
サーバーがメッセージを受信するときに、MDN受信確認を要求するかどうか。次のいずれかのオプションを選択します。
  • - なし。受信確認を要求しません。
  • - 署名済み。デジタル署名で署名された受信確認を要求します。
  • - 署名なし。デジタル署名なしの受信確認を要求します。
デフォルトは[なし]です。
宛先
MDNを受け取るモード。受信確認を要求する場合に適用されます。
次のいずれかの値を選択します。
  • - Joblog。MDNを、モニタでアクセス出来るジョブログで受け取ります。
  • - ファイル。MDNをファイルで受け取ります。
  • - 電子メール。MDNを電子メールで受け取ります。
  • - URL。MDNを、URLを介して受け取ります。
  • - 破棄。MDNを破棄します。
デフォルトはJoblogです。
ファイル
MDNを保存するファイル名を含むパス。ファイルの宛先に適用されます。
ファイルが存在する場合
受信確認ファイルがすでに存在する場合に、名前の競合を解決する方法を決定します。ファイルの宛先に適用されます。
次のいずれかの値を選択します。
  • - 名前の変更。連番を追加して、新しい受信確認ファイルの名前を変更します。例: fileMdn 2.txt、fileMdn 3.txt
  • - 付加。既存のファイルに受信確認を付加します。
  • - 上書き。既存の受信確認ファイルの内容を上書きします。
  • - スキップ。受信確認をアップロードしません。
  • - エラー。ファイル名が重複するとエラーが発生します。
デフォルトは[名前の変更]です。
電子メールアドレス
受信確認の送信先の電子メールアドレス。電子メールの宛先に適用されます。
受信確認URL
受信確認を投稿するURL。URLの宛先に適用されます。