サーバーレスランタイム環境の使用
LinuxでのSAP ADSO Writer接続の設定時に、AWSまたはAzureでホストされているサーバーレスランタイム環境を使用してSAPシステムに接続できます。
サーバーレスランタイム環境を使用している場合、SNC接続を作成することはできません。
サーバーレスランタイム環境を使用してSAP ADSO Writer接続を設定する前に、次のタスクを実行してください。
- •AWSまたはAzureアカウントのAmazon S3バケットあるいはAzureコンテナにライブラリを追加します。
- •.ymlサーバーレス構成ファイルを設定する。
- •Linux上のサーバーレスランタイム環境のJAVA_LIBSプロパティとJVMClassPathプロパティを設定します。
- AWSまたはAzureアカウントのAmazon S3バケットあるいはAzureコンテナにライブラリを追加する
- サーバーレスランタイム環境でSAP ADSO Writer接続を設定するには、次の手順を実行します。
- 1AWSまたはAzureのサーバーレスエージェント設定用に次の構造を作成します: <補足ファイルの場所>/serverless_agent_config
- 2AWSアカウントまたはAzureアカウントの次の場所にあるAmazon S3バケットあるいはAzureコンテナにライブラリを追加します: <補足ファイルの場所>/serverless_agent_config/sap
- .ymlサーバーレス構成ファイルを設定する
- サーバーレスランタイム環境で.ymlサーバーレス構成ファイルを設定し、ライブラリをサーバーレスエージェントディレクトリにコピーするには、次の手順を実行します。
- 1次のコードスニペットをテキストエディタにコピーします。
version: 1
agent:
dataIntegrationServer:
autoDeploy:
sap:
jcos:
- fileCopy:
sourcePath: sap/jco/<sapjco_libary_filename>
- fileCopy:
sourcePath: sap/jco/<sapjco_libary_filename>
ここで、ソースパスはAWSまたはAzureのライブラリファイルのディレクトリパスです。
- 2構文とインデントが有効であることを確認してから、ファイルをserverlessUserAgentConfig.ymlとして次のAWSまたはAzureの場所に保存します: <補足ファイルの場所>/serverless_agent_config
.ymlファイルの実行時に、ライブラリがAWSまたはAzureの場所からサーバーレスエージェントディレクトリにコピーされます。
- サーバーレスランタイム環境のJAVA_LIBSプロパティとJVMClassPathプロパティを設定します。
- Administratorで次の手順を実行して、Linux上のサーバーレスランタイム環境のJAVA_LIBSプロパティとJVMClassPathプロパティを設定します。
- 1Informatica Intelligent Cloud Servicesにログインします。
- 2[Administrator] > [サーバーレス環境]の順に選択します。
- 3[サーバーレス環境]タブで、必要なサーバーレスランタイム環境の[アクション]メニューを展開し、[編集]を選択します。
- 4[ランタイム設定のプロパティ]タブで、[データ統合サーバー]をサービスとして選択します。
- 5次の[タイプ]と[名前]を選択し、JAVA_LIBSとJVMClassPathの値を入力します。
タイプ | 名前 | 値 |
---|
Tomcat_JRE | JAVA_LIBS | ../bin/rdtm-extra/tpl/sap/sapjco3.jar:../bin/rdtm/javalib/sap/sap-adapter-common.jar |
PMRDTM_CFG | JVMClassPath | pmserversdk.jar:../../bin/rdtm-extra/tpl/sap/sapjco3.jar:../../bin/rdtm/javalib/sap/sap-adapter-common.jar |
サーバーレス環境の設定および使用方法の詳細については、「Serverless runtime environment setup」を参照してください。