移行の計画
移行されたマッピングを新しい組織で実行する場合は、同じまたは異なる接続エンドポイントまたはオブジェクトパスを使用することをお勧めします。要件に応じて、マッピングの移行を実行する前に、この節のガイドラインを考慮してください。
次の表に、マッピングを移行するときに保持できる、オブジェクトタイプの設定済みの詳細プロパティを示します。
オブジェクトタイプ | 詳細プロパティ |
---|
単一オブジェクト | データベース、スキーマ、ロール、テーブル |
複数のオブジェクト | データベース、スキーマ、ロール |
クエリ | SQLオーバーライド、ロール 注: SQLオーバーライドとカスタムクエリは完全修飾されたものである必要があります。 |
動的スキーマ処理用に設定されたマッピングを移行することもできます。
同じパス内でのマッピングの移行
移行されたマッピングで以前の環境と同じオブジェクトパスを使用する場合は、以前の環境と新しい環境の両方のSnowflakeアカウントで、同じデータベース、スキーマ、およびテーブルを維持する必要があります。
例えば、組織1に使用されるアカウント1と組織2に使用されるアカウント2という2つの異なるアカウントがある場合、データベース、スキーマ、およびテーブル名のオブジェクトパスは、両方のアカウントで同じである必要があります。
アカウント1: DB1/SCHEMA1/TABLE1
アカウント2: DB1/SCHEMA1/TABLE1
詳細プロパティのデータベース、スキーマ、ロール、およびテーブルをオーバーライドする必要はありません。接続で使用されるロールがテーブル1にアクセスできる場合、マッピングは正常に実行されます。
別のパスへのマッピングの移行
別のオブジェクトパスを使用して、新しい環境からマッピングを実行できます。
マッピングを移行する前に、オブジェクトメタデータ、ランタイム属性、または接続属性を変更して、移行された環境にオブジェクトパスを反映させることができます。新しい環境でマッピングを編集または更新する必要はありません。
原則として、詳細プロパティ、接続、またはオブジェクトのプロパティでデータベース、スキーマ、またはテーブルを指定すると、データ統合は次の優先順位で属性を使用します。
- 1ランタイムの詳細属性。データベース、スキーマ、テーブル、マッピングのソース、ターゲット、またはルックアップトランスフォーメーションのロールなどの詳細プロパティ。
- 2接続属性。接続プロパティの[JDBC URLの追加パラメータ]で設定されたデータベースやスキーマなどの属性。
- 3オブジェクトメタデータ。マッピングのソース、ターゲット、またはルックアップトランスフォーメーションで選択されたオブジェクト。
移行オプション
別のパスへの移行を行う場合は、次のオプションのいずれかを選択して、オブジェクトパスを更新できます。
オプション1: 接続プロパティを更新して、新しいオブジェクトを参照する
マッピングをインポートする場合、例えば組織1から組織2などの新しい組織にインポートする場合は、組織2の指定したデータベース、スキーマ、およびテーブルへのアクセスが可能な接続にマップするように、[接続の確認]セクションにある既存の接続を変更できます。
オプション2: 詳細プロパティからプロパティをオーバーライドする
移行の前に、組織1のマッピングの詳細プロパティで、新しい組織のオブジェクトに必要なデータベース、スキーマ、テーブル名、およびロールを指定します。
移行後にマッピングを実行すると、Secure Agentは設定された詳細パラメータを使用して、指定されたオブジェクトを組織1からインポートされたマッピングでオーバーライドします。
オプション3: マッピングのプロパティをパラメータ化する
移行前に、データベース、スキーマ、テーブル名、およびロールなどの詳細属性をパラメータ化するという選択ができます。マッピングでは、入力パラメータ、入出力パラメータ、およびパラメータファイルを設定できます。パラメータファイルを使用する場合は、パラメータファイルをローカルマシンまたはクラウドでホストされているディレクトリに保存できます。マッピングを移行した後は、マッピングを編集または更新しないでください。データベース、スキーマ、テーブル名、ロールなどの詳細属性に入出力パラメータを使用した場合は、パラメータファイルからこれらのパラメータを更新できます。
- 詳細プロパティのみをパラメータ化し、オブジェクトはパラメータ化しない
- 詳細プロパティのみをパラメータ化し、実行時にそれらのプロパティを使用する場合は、マッピングのオブジェクトプロパティでプレースホルダオブジェクトを選択してから、詳細プロパティからこのプレースホルダオブジェクトへのオーバーライドを指定します。プレースホルダオブジェクトに、オーバーライドとして指定した対応するテーブルと同じメタデータが含まれていることを確認してください。マッピングを実行すると、詳細プロパティで指定した値でプレースホルダオブジェクトがオーバーライドされます。
- オブジェクトと詳細プロパティをパラメータ化する
- Snowflakeオブジェクトタイプと詳細フィールドをパラメータ化したままにする場合は、パラメータの追加時の入力パラメータウィンドウで[実行時にパラメータのオーバーライドを許可]オプションを選択されていない状態のままにし、必要なオブジェクトをタスクレベルで選択する必要があります。タスクを実行すると、詳細プロパティで指定した値が優先されます。
- パラメータ化は、[ターゲットの作成]オプションを使用しているマッピングには適用されません。詳細モードでは、入力パラメータのみが移行に適用されます。