アセットのインポート
エクスポートファイル内のすべてのアセットをインポートしたり、インポートするアセットを選択したりできます。
アセットをインポートする場合、次の情報を指定します。
- •インポートするエクスポートファイルのアセットと、それらのインポート先のプロジェクト。
- •名前が競合している場合、ターゲットプロジェクトのアセットをエクスポートファイルのアセットで上書きするか。
- •ターゲットプロジェクトのアセットを上書きするときにタグを統合するかどうか。
- •インポートしたアセットに使用する接続とランタイム環境。
- •インポート時にタスクフローをパブリッシュするかどうか。
アセットをインポートするには、次の権限が必要です。
- •ユーザーロールにアセットをインポートする権限が必要です。
- •アセットを新しいアセットとしてターゲットプロジェクトにインポートする場合、アセットの作成、更新および読み取り権限が必要です。
- •ターゲットプロジェクトのアセットを上書きする場合、アセットの更新および読み取り権限が必要です。
注: ターゲットプロジェクトでソースが管理されているアセットを上書きするには、そのアセットをチェックアウトする必要があります。
ターゲット組織は、インポートするアセットに必要なすべてのライセンスを保有している必要があります。例えば、マッピングタスクをインポートする場合、ターゲット組織はマッピングタスクに必要なすべてのライセンスを保有している必要があります。これには、マッピングタスクのベースとなるマッピングに必要なライセンスも含まれます。
[アセットのインポート]ページには、エクスポートファイル内のアセットが一覧表示されます。インポートするアセットを選択し、アセットをインポートするプロジェクトを指定します。デフォルトのプロジェクト(ソースプロジェクトと同じプロジェクト名)を受け入れるか、別のプロジェクトを選択できます。プロジェクトがターゲット組織に存在しない場合、Informatica Intelligent Cloud Servicesによって作成されます。
タスクフローはインポートするときにパブリッシュできます。
アセット名の競合
エクスポートファイルにターゲットプロジェクトのアセットと同じ名前のアセットが含まれる場合、Informatica Intelligent Cloud Servicesがアセット名の競合をどのように処理するかを指定できます。ターゲットプロジェクトのアセットを上書きするか、ターゲットプロジェクトの既存のアセットを使用するかを選択できます。
インポートを開始する前にインポートでアセット名の競合を処理する方法を確認するために、アセットをインポートする前に[アセットのインポート]ページでインポートをテストできます。インポートアクションが各アセットの[ステータス]カラムに表示されます。アセットのリストは、アセット名、アセットタイプ、またはステータスでフィルタ処理できます。
次の図は、アセットの一覧と、既存のアセットの上書きが有効になっている場合に実行されるインポートアクションを示したものです。
ターゲット組織にエクスポートにあるものと同じ名前の接続またはランタイム環境がある場合、Informatica Intelligent Cloud Servicesはターゲット組織に存在する接続とランタイム環境を使用します。Informatica Intelligent Cloud Servicesでは、ターゲット組織の接続とランタイム環境は上書きされません。
ランタイム環境と接続の選択
エクスポートファイルに依存オブジェクトが含まれている場合、[ターゲット接続]と[ターゲットランタイム環境]のフィールドには、デフォルトでエクスポートファイルの接続とランタイム環境が表示されます。デフォルト値を使用するか、別の接続またはランタイム環境を選択することができます。
エクスポートファイルに依存オブジェクトが含まれておらず、エクスポートファイルのアセットによって使用されている接続またはランタイム環境がターゲット組織に存在しない場合は、ターゲット接続またはランタイム環境を選択する必要があります。
適切な接続またはランタイム環境がターゲット組織に存在しない場合は、ファイルをインポートする前にターゲット組織で作成します。例えば、ターゲット組織で別のエンドポイントを使用する接続を使用する場合は、ファイルをインポートする前に、ターゲット組織でエンドポイントを使用する接続を作成します。ファイルをインポートするときに、作成したターゲット接続を選択できます。
ターゲット組織に存在する接続またはランタイム環境を選択する場合は、コネクタのタイプとバージョンが、ソース組織のアセットで使用されているものと同じである必要があります。
次の図は、ソースの接続とランタイム環境、選択されたターゲットの接続とランタイム環境を示しています。
アセットタグのインポート
アセットタグはエクスポートファイルに含まれ、アセットとともにターゲットプロジェクトにインポートされます。既存のアセットを上書きする場合、ターゲットプロジェクトのタグをエクスポートファイルのタグと統合するか、またはエクスポートファイルのタグのみを保持するかを選択できます。
新しいアセットをインポートすると、そのタグもターゲットプロジェクトにインポートされます。ターゲットプロジェクト内の既存のアセットを上書きする場合は、タグを統合することを選択できます。タグを統合すると、インポート後に、エクスポートプロジェクトタグとターゲットプロジェクトタグの両方がアセットに割り当てられます。
エクスポートファイル内のすべてのアセットまたは一部のアセットのタグを統合することを選択できます。タグを統合できるのは、ターゲットプロジェクト内の既存のアセットを上書きする場合のみです。
タグを統合することを選択したものの、エクスポートファイルのアセットにはタグがなく、ターゲットプロジェクトのアセットにはタグがある場合、インポート後に、アセットはターゲットプロジェクトのタグを保持します。ターゲットプロジェクトタグを削除するには、[参照]ページでアセットに移動し、タグを削除します。
次の表は、インポート時に既存のアセットを上書きする場合に、Informatica Intelligent Cloud Servicesがタグを統合する方法を示しています。
アセット名 | エクスポートファイルタグ | ターゲットプロジェクトタグ | タグの統合 | インポート後のタグ |
---|
Asset_1 | Tag_1, Tag_2 | Tag_3 | はい | Tag_1, Tag_2, Tag_3 |
Asset_2 | Tag_1, Tag_2 | Tag_4, Tag_5 | × | Tag_1, Tag_2 |
Asset_3 | Tag_1, Tag_2 | - | ○ | Tag_1, Tag_2 |
Asset_4 | - | Tag_5, Tag_6 | はい | Tag_5, Tag_6 |
Asset_5 | - | Tag_5, Tag_6 | × | Tag_5, Tag_6 |
パーシステント値を持つアセットのインポート
共有シーケンス、または入出力パラメータまたはシーケンスを含むマッピングタスクをインポートする場合、パーシステント値を保持、リセット、または上書きすることを選択できます。
パーシステント値に対して実行できるアクションは、アセットがターゲットプロジェクトに存在するかどうかや、既存のアセットを上書きすることを選択したかどうかによって異なります。
次の表では、新しいアセットをインポートする場合、または既存のアセットを上書きしないことを選択した場合に実行できるアクションについて説明します。
設定 | 説明 |
---|
デフォルト値に戻す | デフォルト。Informatica Intelligent Cloud Servicesは、デフォルトの入出力パラメータ値と初期シーケンス値を使用して、ターゲットの場所に新しいアセットを作成します。 |
パーシステント値の保持 | Informatica Intelligent Cloud Servicesは、パーシステント入出力パラメータ値とシーケンス値を使用して新しいアセットを作成します。 |
次の表では、既存のアセットを上書きする場合に実行できるアクションについて説明します。
設定 | 説明 |
---|
ターゲットのパーシステント値の保持 | デフォルト。Informatica Intelligent Cloud Servicesは、エクスポートファイルからの値を無視し、ターゲットプロジェクトに保持されている値を維持します。 |
パーシステント値をデフォルト値にリセット | Informatica Intelligent Cloud Services は、パーシステント値をデフォルトの入出力パラメータ値と初期シーケンスジェネレータ値にリセットします。 |
ターゲットのパーシステント値をソース値で上書き | Informatica Intelligent Cloud Servicesは、ターゲットの値をエクスポートファイルのパーシステント値で上書きします。 |
アセットのインポート
アセットのインポートは、Informatica Intelligent Cloud Servicesエクスポートファイルから行います。
1 ターゲット組織へのログイン
2[エクスプローラ]ページで、[すべてのプロジェクト]に移動し、[インポート]をクリックします。
3[アセットのインポート]ページでエクスポートファイルに移動して[開く]をクリックするか、Windowsの[ダウンロード]フォルダからzipファイルをドラッグします。
[アセットのインポート]ページにはファイル内のアセットが一覧表示されます。
4必要に応じて、インポートジョブ名を変更します。
5既存のアセットをインポートのアセットで上書きするかどうかを選択します。
- - 既存のアセットを上書きするよう選択すると、アセットがターゲットプロジェクト内のアセットと同じ名前だった場合、そのアセットによってターゲットプロジェクト内の既存のアセットが置き換えられます。
- - このオプションを選択しないと、同じ名前のアセットがターゲットプロジェクト内に存在する場合、アセットはインポートされません。
6インポートするアセットを選択します。
エクスポートファイルにプロジェクトが含まれ、プロジェクト全体をインポートする場合、すべてのアセットを選択します。Informatica Intelligent Cloud Servicesは、ターゲット組織にプロジェクトを作成します。
7ターゲットプロジェクトを選択するか、デフォルトを受け入れます。
8各ソース接続に対して、ターゲット接続を選択するか、デフォルトを受け入れます。
9各ランタイム環境に対して、ターゲットランタイム環境を選択するか、デフォルトを受け入れます。
10タスクフローをインポートするときにパブリッシュする場合は、[インポート後にタスクフローをパブリッシュ]を選択します。
11[テスト]をクリックして、インポートの潜在的な結果を確認します。
[アセットの選択]領域で、各アセットのステータスには、ファイルのインポート時にサービスが実行するアクションが表示されます。
12必要に応じて、選択を修正して、テスト結果の問題を解決します。
13[インポート]をクリックします。
[マイインポート/エクスポートログ]ページの[インポート]タブでインポートの進行状況を確認できます。インポート処理が完了すると、[通知]にメッセージが表示されます。メッセージ内のリンクをクリックして[ログの詳細]ページを開き、インポートの結果を確認します。