ランクトランスフォーメーション

ランクトランスフォーメーションで、データ範囲の上下限を選択します。ランクトランスフォーメーションを使用して、グループ内で最大または最小の数値を返します。また、ランクトランスフォーメーションを使用して、マッピングソート順の最上位または最下位にある文字列を返すこともできます。

例えば、ランクトランスフォーメーションを使用して地域別に上位10名の顧客を選択できます。または、給与やオーバーヘッドの費用が最も低い部署を3つ特定することもできます。

ランクトランスフォーメーションは1つの値ではなく値のグループを返すため、トランスフォーメーション関数MAXおよびMINとは異なります。SQL言語ではデータグループを取り扱う多くの関数が提供されていますが、標準SQL関数を使用して行セット内の最上位または最下位の層を特定することは不可能です。

ランクトランスフォーメーションでは、パススルーする行数を変更できるため、これはアクティブなトランスフォーメーションです。例えば、トランスフォーメーションを設定して100行あるソースから上位10行を選択します。この場合、100行をトランスフォーメーションに渡しますが、10行のみランクトランスフォーメーションからダウンストリームトランスフォーメーションまたはターゲットに渡されます。

ランクトランスフォーメーションが含まれるマッピングを実行した場合、データ統合は、ランク計算を実行できるようになるまで入力データをキャッシュします。