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業界別ソリューションコンポーネント

医療機関向けの業界別ソリューションでは、Informatica Intelligent Cloud Servicesの複数のコンポーネントを使用します。
業界別ソリューションでは、次のようなコンポーネントを使用します。

データサービスリポジトリ

データサービスリポジトリは、業界標準のメッセージを処理、検証、変換する、事前構築済みデータサービスの中央リポジトリです。また、独自のサービスをリポジトリにアップロードすることもできます。
データサービスの名前には、業界標準、標準のバージョン、メッセージタイプ、およびサービスの使用タイプが次の構文で示されます。
<industry standard>_<version>_<message type>_<usage type>
パーサーデータサービスによってパートナーからメッセージを受信して解析し、シリアライザデータサービスによってメッセージをシリアル化してパートナーに送信します。また、制限付きシリアライザデータサービスを使用して、HIPAAメッセージをパートナーに送信する前により厳格なルールを用いてメッセージの検証を行うこともできます。
Administratorの[データサービスリポジトリ]ページで、データサービスを表示、作成、編集、および削除することができます。
詳細については、ヘルプにあるData Services RepositoryAdministratorの説明を参照してください。

データサービスAPI

データサービスAPIは、Informatica Intelligent Cloud Services REST APIを使用してデータサービスを実行します。ファイルをAPIに渡すと、データサービスによってそのファイルが処理されます。
詳細については、『REST APIリファレンス』の「Data services」を参照してください。

業種別データサービスカスタマイザ

業種別データサービスカスタマイザを使用すると、業界標準メッセージをカスタマイズし、カスタムデータサービスとしてデータサービスリポジトリにパブリッシュできます。
カスタマイザには、メッセージング標準に基づく、追加設定不要のメッセージタイプが用意されています。メッセージタイプを選択し、要素を追加、編集、および削除して、メッセージ構造をカスタマイズします。
詳細については、『コンポーネント』の「Industry data service customizer」を参照してください。

マッピングテンプレート

マッピングテンプレートとは、事前に設定されたトランスフォーメーションを含む事前作成済みのマッピングです。マッピングで各トランスフォーメーションをクリックすると、トランスフォーメーションの目的、トランスフォーメーションの設定方法、および使用されるパラメータを表示することができます。
一般的なユースケース向けのマッピングテンプレートのセットは、業界別ソリューションカテゴリで入手できます。テンプレートは事前に設定されており、データサービスを使用して特定のユースケースを処理するために必要な共通ロジックが含まれています。各テンプレートには、データサービスリポジトリのデータサービスを使用して受信メッセージを解析し、データをXML形式で出力するためのデータサービストランスフォーメーションが含まれています。
詳細については、『マッピング』の「Mapping templates」を参照してください。

接続

接続は、クラウドおよびオンプレミスのアプリケーション、プラットフォーム、データベース、フラットファイル内のデータにアクセスするために使用されます。これらの接続により、ソース、ルックアップオブジェクト、およびターゲットの場所を指定します。業界別ソリューションの場合、データ統合は、FHIR RESTベースの接続やMLLP接続など、いくつかの業界固有の接続を提供します。
コネクタを使用すると接続を作成できます。組織にインストールされている任意のコネクタの接続を作成することができます。
接続を作成するには、Administratorの[接続]ページを使用します。[接続]ページには、組織で設定されているすべての接続のリストが表示されます。
詳細については、ヘルプにあるConnectionsAdministratorの説明を参照してください。

データサービストランスフォーメーション

データサービストランスフォーメーションを使用すると、データ統合のマッピング内でデータサービスリポジトリからデータサービスを実行できます。データサービスにより、マッピングフロー内の業界標準メッセージの解析またはシリアル化を行います。例えば、データサービスを使用して、医療パートナーと交換するHL7メッセージを解析およびシリアル化することができます。
トランスフォーメーションでデータサービスを定義する場合は、次のいずれかのオプションを使用することができます。
データサービストランスフォーメーションは、処理されたメッセージデータをファイルまたはバッファとしてダウンストリームトランスフォーメーションに渡します。ステータストレースレベルとデータサービス使用タイプに基づいて追加の出力フィールドを作成し、異なる出力タイプを異なるターゲットに送信できます。例えば、メッセージデータを1つのターゲットに送信し、ステータストレースレポートを別のターゲットに送信することができます。
詳細については、『トランスフォーメーション』の「Data Services transformation」を参照してください。

階層マッパー

階層マッパーは、階層スキーマ(業界標準メッセージのスキーマなど)を別の階層スキーママッピングします。例えば、パーサーデータサービスのXML出力をターゲットXSDファイルにマッピングできます。
データサービストランスフォーメーションで階層マッパーを使用して、階層入力を処理し、異なる階層構造を使用する階層出力に変換することができます。
詳細については、『コンポーネント』の「Hierarchical mappers」を参照してください。

インテリジェント構造モデル

CLAIRE®インテリジェント構造モデルとは、提供する入力の基礎となるパターンと構造を決定するアセットで、わずかな構造を持つか構造をまったく持たない、長くて複雑なファイルの解析に使用できます。
インテリジェント構造モデルにより、XMLデータをリレーショナル形式に変換する事前構築済みのマッパーを提供できます。例えば、HL7およびFHIRのデータをリレーショナル構造に変換する事前構築済みのマッパーを見つけることができます。
詳細については、『コンポーネント』の「Intelligent structure models」を参照してください。

マッピングタスク

マッピングタスクは、マッピングで定義したデータフローロジックを実行します。マッピングを作成した後に、データを処理するためのマッピングタスクを作成して実行します。
詳細については、『タスク』の「Mapping tasks」を参照してください。