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患者情報と健康情報の受信

HL7メッセージング標準を通じて患者および健康に関する情報を受信するには、データ統合で使用可能なマッピングテンプレートを使用します。マッピングテンプレートでは、HL7メッセージを読み取るためのソース接続とターゲット接続が必要です。マッピングを実行するには、マッピングタスクを実行する必要があります。
以下のタスクを実行します。
  1. 1ソース接続を作成します。
  2. 2ターゲット接続を作成します。
  3. 3マッピングテンプレートを使用してマッピングを作成します。データ統合で、「受信HL7メッセージの処理」というマッピングテンプレートを使用します。
  4. 4マッピングタスクを作成して実行します。

手順1。ソース接続の作成

HL7メッセージを受信するには、HL7データにアクセスするためのソース接続を設定します。
次のいずれかのタイプの接続を使用することができます。
MLLPサーバーを有効にして設定するには、Administratorの[ファイルサーバー]ページを使用します。HL7データをKafkaキューに書き込むようにターゲットタイプを設定します。詳細については、Administratorのヘルプの「ファイル転送」を参照してください。

手順2。ターゲット接続の作成

XMLデータをターゲットに書き込むには、ターゲット接続を設定します。
次のいずれかのタイプの接続を使用することができます。
MLLP接続を使用する場合は、接続を作成する前にMLLPサーバーを有効にして設定する必要があります。
MLLPサーバーを有効にして設定するには、Administratorの[ファイルサーバー]ページを使用します。ターゲットタイプを設定して、HL7メッセージをフラットファイルまたはKafkaキューに書き込むことができます。詳細については、Administratorのヘルプの「ファイル転送」を参照してください。

手順3。マッピングの設定

データ統合で、「受信HL7メッセージの処理」というマッピングテンプレートを使用してマッピングを設定します。
マッピングテンプレートでは、データサービスリポジトリから事前構築済みのデータサービスにアクセスしてHL7メッセージを解析するデータサービストランスフォーメーションが使用されます。マッピングテンプレートには、作成したソース接続とターゲット接続を使用して、ソースデータとターゲットデータを入力することができます。
次の図は、マッピングテンプレート内のトランスフォーメーションを示しています。
マッピングテンプレートには次のようなトランスフォーメーションが含まれています。
1. ソーストランスフォーメーション
ソーストランスフォーメーションは、HL7ファイルをソースとして読み込みます。フラットファイル接続、リモートサーバーへのSFTP接続、またはKafka接続を使用してHL7データにアクセスすることができます。
このソースには次のいずれかのタイプを指定できます。
ソースはマッピングテンプレートでパラメータ化されるため、次のいずれかのタスクを実行することができます。
2. 式トランスフォーメーション
式トランスフォーメーションは、HL7ファイル内のデータを使用して、データサービスの名前を作成します。
データサービスでは、次の命名規則が使用されます。
<industry standard>_<version>_<message type>_<usage type>
例: hl7_2_6_adt_A01_parser。
3. フィルタトランスフォーメーション
フィルタトランスフォーメーションは、式トランスフォーメーションからの受信データをフィルタリングして、式トランスフォーメーションによって設定されたデータサービスの最終名のみを出力します。
4. データサービストランスフォーメーション
データサービストランスフォーメーションは、HL7パーサーデータサービスの名前を使用して、データサービスリポジトリ内のデータサービスにアクセスします。HL7パーサーは、HL7ファイル内の受信患者情報と健康情報を読み取り、データをXML形式に変換します。
マッピングテンプレートでは、デフォルトで出力タイプがバッファに設定されます。出力データが出力精度を超える場合は、データの切り詰めを避けるために、出力タイプをバッファからファイルに変更します。
5. フィルタトランスフォーメーション
フィルタトランスフォーメーションは、アップストリームフィールドをフィルタリングして、関連するフィールドのみを各ターゲットに渡します。
6. ターゲットトランスフォーメーション
ターゲットトランスフォーメーションは、成功メッセージ、失敗メッセージ、ステータスコード、エラー、およびエラーフラグをターゲットファイルに書き込みます。ターゲットファイルにデータを書き込むには、フラットファイル接続、リレーショナル接続、MLLP接続など、XMLデータを書き込む任意のターゲット接続を使用します。
ターゲットはマッピングテンプレートでパラメータ化されるため、次のいずれかのタスクを実行することができます。

手順4.マッピングタスクの作成と実行

マッピングを設定した後に、マッピングタスクを作成して実行し、マッピング内のデータフローロジックを処理します。
マッピングテンプレートにソースパラメータとターゲットパラメータをそのまま使用した場合は、マッピングタスクでソースとターゲットを設定することができます。
マッピングタスクでは、マッピングにソースパラメータが含まれている場合、[ソース]ページが表示されます。接続タイプとマッピング設定に基づいて、1つまたは複数のソースオブジェクトを追加できます。ソースフィルタを設定することもできます。同様に、マッピングにターゲットパラメータが含まれている場合は、[ターゲット]ページが表示されます。