患者情報と健康情報の受信
HIPAAメッセージング標準を通じて患者および健康に関する情報を受信するには、データ統合で使用可能なマッピングテンプレートを使用します。マッピングテンプレートでは、HIPAAメッセージを読み取るためのソース接続とターゲット接続が必要です。マッピングを実行するには、マッピングタスクを実行する必要があります。
以下のタスクを実行します。
- 1ソース接続を作成します。
- 2ターゲット接続を作成します。
- 3マッピングテンプレートを使用してマッピングを作成します。データ統合で、「受信X12 HIPAAメッセージの処理」というマッピングテンプレートを使用します。
- 4マッピングタスクを作成して実行します。
手順1。ソース接続の作成
HIPAAメッセージを受信するには、HIPAAデータにアクセスするためのソース接続を設定します。
次のいずれかのタイプの接続を使用することができます。
- •フラットファイルまたはリモートサーバーへのSFTP接続
- •メッセージングキューからHIPAAデータを読み取るためのKafka接続
手順2。ターゲット接続の作成
XMLデータをターゲットに書き込むには、ターゲット接続を設定します。
次のいずれかのタイプの接続を使用することができます。
- •フラットファイルまたはリモートサーバーへのSFTP接続
- •リレーショナル接続(リレーショナルデータベースが、XMLデータを保持できる大きなオブジェクトを格納可能である場合)
手順3。マッピングの設定
データ統合で、「受信X12 HIPAAメッセージの処理」というマッピングテンプレートを使用してマッピングを設定します。
マッピングテンプレートでは、データサービスリポジトリから事前構築済みのデータサービスにアクセスしてHIPAAメッセージを解析するデータサービストランスフォーメーションが使用されます。マッピングテンプレートには、作成したソース接続とターゲット接続を使用して、ソースデータとターゲットデータを入力することができます。
次の図は、マッピングテンプレート内のトランスフォーメーションを示しています。
マッピングテンプレートには次のようなトランスフォーメーションが含まれています。
- 1. ソーストランスフォーメーション
ソーストランスフォーメーションは、HIPAAファイルをソースとして読み込みます。フラットファイル接続、リモートサーバーへのSFTP接続、またはKafka接続を使用してHIPAAデータにアクセスすることができます。
このソースには次のいずれかのタイプを指定できます。
- - 単一オブジェクト
- - 複数のファイルを処理するためのファイルリスト
- - Secure Agentを実行しているマシンと同じLinuxマシンにファイルが保存されている場合のコマンド
- - マッピングタスクでソースを指定する場合のパラメータ
ソースはマッピングテンプレートでパラメータ化されるため、次のいずれかのタスクを実行することができます。
- - パラメータをソーストランスフォーメーションの特定の接続とソースオブジェクトに置き換えます。
- - ソーストランスフォーメーションのパラメータをそのまま使用してマッピングタスクでソースを指定するか、パラメータファイルを使用します。
- 2. 式トランスフォーメーション
式トランスフォーメーションは、HIPAAファイル内のデータを使用して、データサービスの名前を作成します。
データサービスでは、次の命名規則が使用されます。
<industry standard>_<version>_<message type>_<usage type>
例: HIPAA_5010A1_270_Parser。
- 3. フィルタトランスフォーメーション
フィルタトランスフォーメーションは、式トランスフォーメーションからの受信データをフィルタリングして、式トランスフォーメーションによって設定されたデータサービスの最終名のみを出力します。
- 4. パーサーデータサービスを呼び出すためのデータサービストランスフォーメーション
データサービストランスフォーメーションは、HIPAAパーサーデータサービスの名前を使用して、データサービスリポジトリ内のデータサービスにアクセスします。HIPAAパーサーは、HIPAAファイル内の受信患者情報と健康情報を読み取り、データをXML形式に変換します。
マッピングテンプレートでは、デフォルトで出力タイプがバッファに設定されます。出力データが出力精度を超える場合は、データの切り詰めを避けるために、出力タイプをバッファからファイルに変更します。
入力フィールドには、L1_ValidationとL2_Validationが含まれています。これらのフィールドの値をtrueに設定して、対応する検証レポートを生成することができます。
- 5. 確認応答を生成するためのデータサービストランスフォーメーション
データサービストランスフォーメーションは、データサービスリポジトリからACK_999_Generatorデータサービスを呼び出します。確認応答ジェネレータは、前のデータサービストランスフォーメーションによって生成されたXML構造を解析して、検証し、確認応答メッセージを作成します。
- 6. ターゲットトランスフォーメーション
ターゲットトランスフォーメーションは、出力、検証レポート、エラー、およびエラーフラグをターゲットファイルに書き込みます。ターゲットファイルにデータを書き込むには、フラットファイル接続またはリレーショナル接続など、XMLデータを書き込む任意のターゲット接続を使用します。
ターゲットはマッピングテンプレートでパラメータ化されるため、次のいずれかのタスクを実行することができます。
- - パラメータをターゲットトランスフォーメーションの特定の接続とターゲットオブジェクトに置き換えます。
- - ターゲットトランスフォーメーションのパラメータをそのまま使用してマッピングタスクでターゲットを指定するか、パラメータファイルを使用します。
手順4.マッピングタスクの作成と実行
マッピングを設定した後に、マッピングタスクを作成して実行し、マッピング内のデータフローロジックを処理します。
マッピングテンプレートにソースパラメータとターゲットパラメータをそのまま使用した場合は、マッピングタスクでソースとターゲットを設定することができます。
マッピングタスクでは、マッピングにソースパラメータが含まれている場合、[ソース]ページが表示されます。接続タイプとマッピング設定に基づいて、1つまたは複数のソースオブジェクトを追加できます。ソースフィルタを設定することもできます。同様に、マッピングにターゲットパラメータが含まれている場合は、[ターゲット]ページが表示されます。