患者情報と健康情報の送信
医療機関向けの業界別ソリューションには、XML形式でメッセージデータを提供し、そのデータをHIPAAメッセージに変換することができる事前構築済みのデータサービスが含まれています。これらのデータサービスはシリアライザと呼ばれ、各シリアライザに必要なXSDファイルはデータサービスリポジトリに用意されています。
HIPAAを通じて患者データまたはその他の医療データを送信するには、必要なXML構造を生成し、その構造をデータサービストランスフォーメーションに渡すマッピングを作成します。データサービストランスフォーメーションでは、HIPAA_5010A1_270_Serializerなどの適切なシリアライザデータサービスを使用して、HIPAAメッセージのフォーマットと出力を行います。次に、ターゲットにメッセージを書き込みます。
以下のタスクを実行します。
- 1シリアライザデータサービスのXSDファイルをダウンロードします。
- 2ソース接続を作成します。
- 3ターゲット接続を作成します。
- 4マッピングを作成します。
- 5マッピングタスクを作成して実行します。
手順1。シリアライザデータサービスのXSDファイルのダウンロード
HIPAAシリアライザデータサービスがXMLデータをHIPAAメッセージに変換するために必要なXML構造を識別するには、AdministratorのデータサービスリポジトリからシリアライザデータサービスのXSDファイルをダウンロードします。
シリアライザデータサービスの名前を決定する場合は、サンプルHIPAAファイルで情報を見つけることができます。データサービス名には次の形式が使用されます。
<industry standard>_<version>_<message type>_<usage type>
例: HIPAA_5010A1_270_Serializer。
シリアライザデータサービスをダウンロードする場合は、XSDファイルを使用して、データサービスに必要なXML構造を決定します。
手順2。ソース接続の作成
XMLデータを読み取るには、XMLファイルにアクセスするソース接続を作成します。
予期されるXML構造でデータがすでにフォーマットされている場合は、フラットファイル接続やリモートサーバーへのSFTP接続など、XMLファイルをソースとして読み取る任意のソース接続を作成します。
データがリレーショナル形式の場合は、リレーショナルソースを読み取るソース接続を作成します。この場合は、階層ビルダトランスフォーメーションを使用して、シリアライザデータサービスに必要となるXML構造にリレーショナルデータをマッピングするマッピングを作成する必要もあります。
手順3。ターゲット接続の作成
HIPAAメッセージを送信するには、ターゲット接続を作成して、HIPAAメッセージをターゲットに書き込みます。
フラットファイルまたはリモートサーバーへのSFTP接続を使用することができます。
手順4.マッピングの作成
データ統合で、XMLデータを読み取り、そのデータをHIPAAメッセージとしてターゲットに書き込むためのマッピングを作成します。
次の図は、マッピング内のデータフローを示しています。
マッピングには次のトランスフォーメーションが含まれます。
- 1. ソーストランスフォーメーション
ソーストランスフォーメーションは、XMLファイルをソースとして読み込みます。フラットファイル接続またはリモートサーバーへのSFTP接続を使用することができます。
- 2. データサービストランスフォーメーション
データサービストランスフォーメーションは、データサービスリポジトリのHIPAAシリアライザデータサービスを使用します。HIPAAシリアライザは、XMLファイル内の受信患者情報と健康情報を読み取り、データをHIPAAメッセージに変換します。
HIPAAシリアライザデータサービスの名前は、次の形式を使用して取得することができます。
<industry standard>_<version>_<message type>_<usage type>
例: HIPAA_5010A1_270_Serializer。
- 3. ターゲットトランスフォーメーション
ターゲットトランスフォーメーションは、HIPAAメッセージをターゲットに書き込みます。フラットファイル接続またはリモートサーバーへのSFTP接続を使用して、HIPAAメッセージをフラットファイルに書き込むことができます。
手順5.マッピングタスクの作成と実行
マッピングを設定した後に、マッピングタスクを作成して実行し、マッピング内のデータフローロジックを処理します。