FHIRを通じた電子健康情報の交換
医療機関向けの業界別ソリューションには、医療およびライフサイエンス機関がFHIRメッセージング標準を通じてデータを交換するために役立つ、事前構築済みの一連のデータサービスが含まれています。事前構築済みのデータサービスにより、Informaticaのデータ統合機能とデータ取り込み機能を通じて、運用および分析のユースケースにおけるFHIRデータの処理が簡素化され、迅速化されます。
FHIRデータ標準を使用してデータを処理および交換するには、FHIRコネクタと事前構築済みのFHIR検証サービスを使用します。FHIRを通じて受信した患者データやその他のデータを処理および変換し、任意のターゲットアプリケーション、データウェアハウス、またはデータレイクにデータの書き込みを行うことができます。また、FHIRサーバーにデータの書き込みを行うこともできます。
例えば、FHIRデータ標準を通じて患者情報と健康情報を送信するには、次のタスクを実行します。
- 1. ソース接続を作成します。
フラットファイル接続またはSFTP接続をリモートサーバーに作成して、XMLデータをソースとして使用することができます。
- 2. ターゲット接続を作成します。
FHIRバンドルとしてターゲットにデータの書き込みを行うには、FHIR接続を作成し、FHIRサーバーのプロパティを設定します。
- 3. マッピングを作成します。
データ統合で、XMLデータをソースとして読み取り、そのデータをFHIRバンドルとしてFHIRサーバーに書き込むためのマッピングを作成します。
次の図は、マッピング内のデータフローを示しています。
マッピングには次のトランスフォーメーションが含まれます。
- 1ソーストランスフォーメーションは、手順1で作成したフラットファイルまたはSFTP接続を使用してXMLデータの読み取りを行います。
- 2データサービストランスフォーメーションは、データサービスリポジトリ内のFHIR検証サービスを使用して、FHIRデータ標準に基づいてXMLデータを検証します。
[データサービス]タブでFHIR検証サービスを設定することができます。サービスタイプとして[FHIR検証]を選択します。次に、FHIRバージョンを選択し、必要に応じて用語サーバーのURLを入力します。
- 3ターゲットトランスフォーメーションは、手順2で作成したFHIR接続を使用して、XMLデータをFHIRバンドルとしてFHIRサーバーにポストします。
- 4. マッピングタスクの作成と実行
マッピングを設定した後に、マッピングタスクを作成して実行し、マッピング内のデータフローロジックを処理します。
FHIRサーバー上のデータの読み取りを行うには、ソーストランスフォーメーションでFHIR接続を使用してFHIRサーバー上のFHIRバンドルを読み取り、ターゲットトランスフォーメーションでフラットファイル接続を使用してXMLデータをフラットファイルに書き込む同様のマッピングを作成します。