Data Qualityの基本操作
データ品質プロジェクトは、わずかな手順で作成できます。
手順1。システム要件の確認
プロジェクトの設計時に互換性のあるブラウザを使用していることを確認します。Data Qualityがサポートするオペレーティングシステム、データベース、およびその他のシステムについて、Informatica Intelligent Cloud Services製品の可用性マトリックスを確認してください。
手順2。ランタイム環境の確認
ランタイム環境は、タスクを実行するための実行プラットフォームです。ランタイム環境は、1つ以上のSecure Agentで構成されます。Secure Agentは、タスクを実行し、組織とInformatica Intelligent Cloud Services間でのファイアウォールを越えた安全な通信を可能にする軽量プログラムです。組織内のユーザーがタスクを実行できるように、各組織に少なくとも1つのランタイム環境が必要です。
以下のタイプのランタイム環境をを使用できます。
- Informatica Cloud Hosted Agent
SaaS環境でデータにアクセスする場合は、Informatica Cloud Hosted Agentを使用できます。Hosted Agentは、Informatica Intelligent Cloud Servicesホスティング機能内で実行されるため、インストールするものはありません。
Hosted Agentは、特定のコネクタを使用する同期タスク、マッピングタスク、およびレプリケーションタスクを実行できます。使用するコネクタがHosted Agentをサポートしているかどうかを確認するには、関連するコネクタのヘルプを参照してください。
- Secure Agentグループ
オンプレミスのデータにアクセスする必要がある場合や、Hosted Agentを使用せずにSaaSデータにアクセスする場合は、Secure Agentグループを使用します。Secure Agentグループには、1つ以上のSecure Agentが含まれます。グループ内のエージェントは、ネットワーク内、またはAmazon WebサービスやMicrosoft Azureなどのクラウドコンピューティングサービス環境で実行します。
Secure Agentグループを作成するには、Secure Agentをダウンロードしてインストールします。1つのSecure Agentを各物理マシンまたは仮想マシンにインストールできます。インストールする各エージェントは、デフォルトで独自のグループに追加されます。複数のエージェントをグループに追加してワークロードのバランスを調整し、スケーラビリティを向上させることができます。
Secure Agentを詳細クラスタに関連付けることができます。詳細クラスタとは、クラウド上で分散処理環境を提供するKubernetesクラスタです。フルマネージド型のセルフサービスクラスタはスケーラブルなアーキテクチャを使用してデータロジックを実行できます。一方、ローカルクラスタは単一ノードを使用して、高度なユースケースのプロジェクトをすばやくオンボードします。
- サーバーレスランタイム環境
サーバーレスランタイム環境は、Secure AgentやSecure Agentグループのダウンロード、インストール、設定、管理が必要ない高度なサーバーレスデプロイメントソリューションです。
Hosted Agentのマルチテナントモデルと比較して、サーバーレスランタイム環境は、タスクを実行するための仮想マシンリソースを専用サーバーに提供する分離されたシングルテナントモデルを使用します。サーバーレスランタイム環境は、負荷の規模に合わせて自動スケールしますが、データはクラウド環境内に残ります。
手順3。接続の確認
データ統合を使用し、データ品質アセットを使用してマッピングを実行する場合、接続を使用する必要があります。接続では、データ統合とソースオブジェクトとターゲットオブジェクトとの間でのデータ交換を可能にするコネクタを指定します。例えば、Salesforceデータを使用するタスクを作成する場合は、Salesforce接続を作成します。Salesforce接続はSalesforceコネクタを使用して、Salesforceとデータ統合との間のデータ交換を可能にします。
注: Secure Agentおよび接続の設定方法については、データ統合オンラインヘルプを参照してください。
手順4。プロジェクトの作成
作成したルール仕様、ディクショナリ、およびベリファイヤを含む可能性があるフォルダにデータ品質プロジェクトを整理します。
フォルダを設定したら、プロジェクトアセットを作成します。
手順5。ソース管理リポジトリへのプロジェクトの追加(オプション)
所属する組織がソース管理に対応しており、ソース管理リポジトリへの読み書きアクセス権を組織が持っている場合は、プロジェクトをリポジトリに追加できます。
プロジェクトを追加する前に、組織の管理者は、組織とソース管理リポジトリとの間のリンクを設定する必要があります。また、Informatica Intelligent Cloud Servicesでソース管理のユーザー資格情報を指定する必要もあります。
手順6。参照データのプロパティの設定
ベリファイヤアセットまたは重複排除アセットを使用するマッピングを実行すると、Secure Agentはランタイム環境に存在しないファイルをアセットが読み取ってダウンロードする参照データファイルの存在を確認します。
ベリファイヤアセットを読み込むマッピングを実行する前に、マッピングで読み込まれる参照データのライセンスキーを入力します。Administratorサービスのランタイム環境のプロパティとしてライセンスキーを入力します。ベリファイヤアセットまたは重複排除アセットの参照データファイルをダウンロードし、インストールするための追加のステップは不要です。
Administratorサービスの参照データに関連するプロパティを確認し、更新できます。