パブリケーションリポジトリ
Cloud Integration Hubは、実行が必要なパブリケーションタスクとサブスクリプションタスクのタイプに応じて、トピックデータとファイルをパブリケーションリポジトリに保存します。
パブリケーションリポジトリは、すべてのサブスクライバがデータまたはファイルをコンシュームした後、しばらくの間そのデータまたはファイルを格納します。
Cloud Integration Hubは次の方法で、データおよびファイルをパブリケーションリポジトリに格納します。
- •各パブリケーションインスタンスについて、コンシュームされるデータまたはファイルの保持期間は、すべてのサブスクライバがデータまたはファイルを正常にコンシュームまたは破棄した場合に開始されます。つまり、パブリケーションインスタンスに関連付けられたすべてのイベントのステータスが[完了]または[破棄済み]になった後です。すべてのサブスクライバがデータまたはファイルをコンシュームまたは破棄する場合、Cloud Integration Hubは、コンシュームされるデータまたはファイルの保持期間が終了するまでそれらのデータまたはファイルをパブリケーションリポジトリに保持し、その後データまたはファイルをパブリケーションリポジトリから削除します。
- •Cloud Integration Hubは、コンシュームされないデータまたはファイルの保持期間が終了するまでそれらのデータまたはファイルをパブリケーションリポジトリに保持し、その後データまたはファイルをパブリケーションリポジトリから削除します。
ホストされたパブリケーションリポジトリおよびプライベートパブリケーションリポジトリ
組織が必要とする機能に応じて、ホストされたパブリケーションリポジトリまたはプライベートパブリケーションリポジトリを選択します。
- ホストされているパブリケーションリポジトリ
- Cloud Integration Hubは、Informatica Intelligent Cloud Servicesホスティングサービスでパブリケーションリポジトリをホストして管理します。リポジトリのストレージの使用状況はCloud Integration Hubのホームページに表示されます。ホストされたパブリケーションリポジトリを使用して、リレーショナルデータベースをホストします。オンプレミスSecure Agentを使用する場合は、ホストされたパブリケーションリポジトリを使用して、ファイルストアパブリケーションリポジトリをホストできます。
注: ホストされたパブリケーションリポジトリをサポートしているのは、Amazon Web ServicesポッドとAzure NTTポッドのみです。
- プライベートパブリケーションリポジトリ
- 独自のプライベートリポジトリを使用します。プライベートパブリケーションリポジトリは、オンプレミスまたは組織のプライベートクラウドに配置できます。プライベートパブリケーションリポジトリを使用して、リレーショナルデータベースをホストできます。リポジトリがオンプレミスにある場合は、そのリポジトリを使用してファイルストアパブリケーションリポジトリをホストできます。プライベートパブリケーションリポジトリの設定の詳細については、プライベートパブリケーションリポジトリの設定を参照してください。
次の表に、ホストされたパブリケーションリポジトリおよびプライベートパブリケーションリポジトリの代表的な機能の違いを示します。
機能 | 説明 | ホステッド | プライベート |
---|
Cloud統合ハブのプロセッサライセンス | Cloud統合ハブのプロセッサへのアクセスに必要なライセンス | なくてもよい | 必須 |
データ暗号化 | データ暗号化のプロセス | 有効 | 該当なし |
ステージングデータベースのタイプ | データ処理実行に使用するデータベースのタイプ | 該当なし | ユーザ選択 |
ゼロダウンタイム | 中断なくデータにアクセスするための環境 | 有効 | Data Integrationタスクをトリガするパブリケーションおよびサブスクリプションで有効にできます |
Informatica Intelligent Cloud ServicesのホストされたSecure Agent | Informatica Intelligent Cloud ServicesによりホストされるSecure Agent | アクセス可能 | 該当なし |
ホストされたパブリケーションリポジトリのサイズ仕様
トピックテーブルを作成するときホストされたパブリケーションリポジトリを使用する場合は、トピックテーブルの行とストレージの最大許容サイズを超えていないことを確認してください。ホストされたパブリケーションリポジトリでトピックテーブルが行またはストレージの最大許容サイズを超えると、トピックテーブルの作成に失敗します。
- 最大行サイズ
- 行サイズは、トピックテーブルに含まれるすべてのカラムの合計の長さで、文字セットに応じて異なります。
トピックテーブルの最大許容行サイズは8,000バイトです。
- 最大ストレージサイズ
- トピックテーブルの最大ストレージサイズに収まるカラムの数は、個別のカラムのストレージ要件によって決まります。
トピックテーブル行の最大許容ストレージサイズは64,000バイトで、許容される合計ストレージサイズは25GBです。
データ型に応じてカラムが占有する行とストレージのサイズについては、次の表を参照してください。
データ型 | 行サイズ(バイト単位) | ストレージサイズ(バイト単位) |
---|
文字列、精度85以下 | ASCII文字を含むデータの場合: 精度 + 1 Unicode文字を含むデータの場合: (精度 x 3) + 2 | (精度 x 3) + 2 |
文字列、精度85超 | 22 | (精度 x 3) + 2 |
Decimal | 20 | 20 |
Double | 8 | 8 |
INT32 | 4 | 4 |
INT64 | 8 | 8 |
テキスト | 22 | 12 |
日時 | 8 | 8 |
トピックテーブルの暗号化されたカラムは、行サイズ22バイトとストレージサイズ12バイトを占有します。
例えば、トピックテーブルに精度80のデータ型文字列が100カラム含まれている場合、最大許容行サイズ8,000バイトを超えてしまいます。トピックテーブルに精度255のデータ型文字列が84カラム含まれている場合、最大許容行ストレージサイズ64,000バイトを超えてしまいます。
トピックテーブルの必須フィールドが占有する行サイズとストレージサイズについては、次の表を参照してください。
フィールド | 行サイズ(バイト単位) | ストレージサイズ(バイト単位) |
---|
PUBLICATION_DATE_FIELD_TYPE | 8 | 8 |
PUBLICATION_INSTANCE_ID | 20 | 20 |
APIベースのサブスクリプションの最大許容応答サイズは5MBです。
リレーショナルパブリケーションリポジトリおよびファイルストアパブリケーションリポジトリ
リレーショナルパブリケーションリポジトリを使用して、リレーショナルデータを格納できます。オンプレミスのパブリケーションリポジトリを使用する場合は、ファイルストアパブリケーションリポジトリを使用してファイルを現状のまま格納することもできます。
- リレーショナルパブリケーションリポジトリ
- Cloud Integration Hubは、サブスクライバがコンシュームできるようにリレーショナルデータをリレーショナルパブリケーションリポジトリに格納します。データ統合タスクを実行するパブリケーションおよびサブスクリプションを使用するか、またはAPIを使用してデータをパブリッシュするパブリケーションおよびサブスクリプションを使用する場合は、リレーショナルパブリケーションリポジトリを使用します。リレーショナルパブリケーションリポジトリをホストされたリポジトリで使用できます。
- ファイルストアパブリケーションリポジトリ
- Cloud Integration Hubは、サブスクライバがコンシュームできるようにファイルを現状のままファイルストアパブリケーションリポジトリに格納します。ファイル取り込みタスクを実行するパブリケーションおよびサブスクリプションを使用する場合、ファイルストアパブリケーションリポジトリを使用します。オンプレミスのSecure Agentでファイルストアパブリケーションリポジトリを使用できます。ファイルストアパブリケーションリポジトリを使用するには、組織に有効な一括取り込みファイルライセンスがある必要があります。詳細については、Informaticaグローバルカスタマサポートにお問い合わせください。