JSONファイルからのプロセスオブジェクトの作成
1つ以上のJSONファイルをインポートすることで、複数の大きな階層プロセスオブジェクトを簡単に同時に作成できます。
[JSONファイルからの新規プロセスオブジェクト作成]ウィザードを使用して、プロセスオブジェクトをJSONファイルから作成します。ソースを指定すると、アプリケーション統合ではソースが解析され、リソースがロードされて、XSDスキーマが生成されます。XSDスキーマに基づいて、アプリケーション統合ではプロセスオブジェクトが生成されます。プロセスオブジェクトを保存する場所などのインポート設定を指定し、必要に応じてプロセスオブジェクトに使用されるタグを指定できます。
プロセスオブジェクト作成中にエラーが発生した場合、ウィザードの該当するステップの[関連ログ]タブにエラーが表示されます。ログを確認して対処できます。ログをダウンロードすることもできます。特定のステップでログをダウンロードすると、ログにはそれより前のすべてのステップに関する累積ログ情報も表示されます。
1アプリケーション統合で、[新規]をクリックします。
[新しいアセット]ダイアログボックスが表示されます。
次の図は、[新しいアセット]ダイアログボックスを示しています。
2左ペインの[プロセスオブジェクト]をクリックします。
3右ペインで、[プロセスオブジェクト作成パターン]リストを展開し、[JSONから作成]をクリックしてから、[作成]をクリックします。
[JSONファイルからの新規プロセスオブジェクト作成]ダイアログボックスが表示されます。
次の図は、[JSONファイルからの新規プロセスオブジェクト作成]ダイアログボックスを示しています。
4[ソース]フィールドで、次のうちいずれかの値を選択します。
オプション | 説明 |
---|
ファイル | [ファイル]を選択し、ローカルシステムからペイロードを持つ単一のJSONソースファイルを指定します。HTTPリソースを指定することもできます。[ファイルを選択]をクリックして、JSONソースファイルを選択します。 単一ファイルの最大許容ファイルサイズは5 MBです。 デフォルトは[ファイル]です。 |
Zip(複数ファイル) | ローカルシステムから、プロセスによって受信または返されるペイロードのサンプルを含む、zipファイルの形式の複数のJSONファイルを指定するには、[Zip]を選択します。[ファイルを選択]をクリックして、zipファイルを選択します。 zipファイルの最大許容ファイルサイズは3 MBです。 |
URL | ペイロードを持つJSONソースファイルが含まれているURLを指定するには、[URL]を選択します。[URL]フィールドと[認証の使用]フィールドが表示されます。 [URL]フィールドに、ソースURLを入力します。 [認証の使用]オプションを選択して、ソースURLにアクセスするためのユーザー名とパスワードを指定します。 |
5[次へ]をクリックします。
アプリケーション統合では指定されたソースファイルまたはURLが解析され、[リソースのロード]タブにリソース詳細が表示されます。zipファイルをインポートすると、[リソースのロード]タブにJSONリソースのリストが含まれるようになります。
次の図は、リソース詳細が表示された[リソースのロード]タブを示しています。
6リソース詳細を確認します。
以下の表に、[リソースのロード]タブに表示される列を示します。
カラム名 | 説明 |
---|
ファイル名 | リソースのファイル名。 |
ファイルパス | ソース内の各リソースのURLまたは関連する場所。 |
タイプ | リソースのファイルタイプ。値が[JSON]と表示されます。 |
ステータス | リソースのステータス。次のいずれかの値を表示します。 - - 有効。ファイルタイプがサポートされ、ファイルコンテンツが有効であることを示します。
- - 無効。ファイルタイプがサポートされていないか、ファイルコンテンツが無効であることを示します。
|
コメント | ファイルタイプがサポートされているかどうかを示します。 |
解析エラーがある場合、アプリケーション統合では[関連ログ]タブにエラー詳細が表示されます。エラーを修正してやり直してください。
7[次へ]をクリックします。
アプリケーション統合では、作成されるプロセスオブジェクトに基づいてリソースがXSDスキーマに変換されます。[スキーマの生成]タブにスキーマ詳細が表示されます。
次の図は、スキーマ詳細が表示された[スキーマの生成]タブを示しています。
8スキーマ詳細を確認します。
以下の表に、[スキーマの生成]タブに表示される列を示します。
カラム名 | 説明 |
---|
スキーマ | 生成されたXSDスキーマファイルの名前。 |
ソース | XSDスキーマファイルが生成されたソース。 |
複合型 | XSDスキーマごとに作成される複合型の数。 |
プレフィックス | XSDスキーマに使用されるプレフィックス。 プレフィックスを使用して、スキーマから作成されるプロセスオブジェクトを簡単に特定できます。例えば、Salesforceスキーマから作成されるすべてのプロセスオブジェクトに対しプレフィックスSalesforceを追加するとします。 スキーマに対しプレフィックスを指定するには、スキーマが含まれている行に対し[プレフィックス]列をダブルクリックし、プレフィックスを入力します。スキーマから作成されるすべてのプロセスオブジェクトでは、このフィールドで指定したものと同じプレフィックスが使用されます。 |
タグ | XSDスキーマに使用されるタグ。 タグを使用して、関連するスキーマをまとめてグループ化することができます。例えば、財務リソースを含むすべてのスキーマをタグFinanceにグループ化するとします。 スキーマに対しタグを指定するには、スキーマが含まれている行に対し[タグ]列をダブルクリックし、タグを入力します。スキーマから作成されるすべてのプロセスオブジェクトでは、このフィールドで指定したものと同じプレフィックスが使用されます。 |
スキーマ生成エラーがある場合、アプリケーション統合では[関連ログ]タブにエラー詳細が表示されます。エラーを修正してやり直してください。
9[次へ]をクリックします。
アプリケーション統合では、XSDスキーマに指定したプレフィックスとタグが適用され、プロセスオブジェクトがXSDスキーマに基づいて生成されます。[オブジェクトの生成]タブにプロセスオブジェクト詳細が表示されます。プロセスオブジェクト名にTypeという用語のサフィックスが追加されます。
次の図は、プロセスオブジェクト詳細が表示された[オブジェクトの生成]タブを示しています。
10プロセスオブジェクトの詳細を確認します。
以下の表に、[オブジェクトの生成]タブに表示される列を示します。
カラム名 | 説明 |
---|
名前 | スキーマから生成されたプロセスオブジェクトの名前。 |
説明 | プロセスオブジェクトが生成されたスキーマ。説明を編集できます。 |
いいえフィールド関連 | プロセスオブジェクトに含まれている複合型の数。 |
タグ | プロセスオブジェクトに使用されるタグ。デフォルトで、プロセスオブジェクトタグはXSDスキーマに指定したタグから派生します。 プロセスオブジェクトレベルで別のタグを指定する場合はタグを編集できます。 プロセスオブジェクトのタグを編集するには、プロセスオブジェクトを含む行に対し[タグ]列をダブルクリックし、タグを更新します |
11[次へ]をクリックします。
作成されるプロセスオブジェクトの数を表示する[設定のインポート]タブが表示されます。
次の図は、[設定のインポート]タブを示しています。
12必要に応じて、[参照]をクリックして、プロセスオブジェクトを保存する場所を指定します。
デフォルトは、[JSONファイルからの新規プロセスオブジェクト作成]ウィザードを開いたときに選択された場所です。
13必要に応じて、プロセスオブジェクトに対し追加のタグをカンマ区切り値として指定します。
14[インポートの開始]をクリックします。
アプリケーション統合では、プロセスオブジェクトのインポートが開始され、インポートステータスが表示されます。
次の図は、インポートステータスを示しています。
15以下のいずれかのアクションを実行します。
- - ダイアログボックスを破棄し、プロセスオブジェクトのインポート完了時に通知を受けるには、[破棄]をクリックします。
- - インポートエラーを表示し、修正してインポートを再試行するには、ダイアログボックスを開いたままにします。
プロセスオブジェクトのインポート後、アプリケーション統合ではインポートが成功または失敗したかどうかを示すステータスメッセージが表示されます。
インポートが失敗した場合、[関連ログ]タブを確認してエラーを修正し、プロセスオブジェクトのインポートを再試行します。[ダウンロード]アイコンをクリックして、ログ全体をダウンロードすることもできます。
次の図は、8つのプロセスオブジェクトが正常にインポートされたことを示すサンプルログを示しています。
16[完了]をクリックします。
17プロセスオブジェクト生成に指定した場所に移動し、プロセスオブジェクトを確認します。
JSONファイルのルールおよびガイドライン
JSONファイルをインポートしてプロセスオブジェクトを作成する場合は、次のルールとガイドラインを考慮してください。
- • JSONファイルをインポートしてプロセスオブジェクトを作成すると、JSONファイル内で定義されたオブジェクトに加えて、そのファイル名を持つルートプロセスオブジェクトも作成されます。
sampleJson.jsonという名前のJSONファイルがあり、このファイルには、次のサンプルに示すようなJSONペイロードが含まれているとします。
{
"address": "India",
"age": 25,
"contact":
{
"telephone": 5434344985
},
"ID": 111,
"name": "",
"test":
{
"contact":
{
"mobile": 1267673455
}
}
}
sampleJson.jsonファイルをインポートすると、ContactType、TestType、およびSampleJsonTypeという名前の3つのプロセスオブジェクトが作成されます。
次の図は、JSONファイルのインポート後に作成されるプロセスオブジェクトを示しています。
- • JSONファイル名に数字しか含まれていない場合、プロセスオブジェクト名の前にRootPOが付加されます。
例えば、ファイル名が1234.jsonの場合、プロセスオブジェクト名はRootPO1234のようになります。
- • 1つのファイル内に同じ名前のプロセスオブジェクトが複数ある場合、プロセスオブジェクトは1つだけ作成され、再利用されます。すべてのフィールドが、同じプロセスオブジェクトにマージされます。
例えば、上記のsampleJson.jsonファイルには、contactという名前のオブジェクトが2つあります。このJSONファイルをインポートすると、telephoneフィールドとmobileフィールドがContactTypeプロセスオブジェクトにマージされます。
- • 選択したフォルダに同じ名前のプロセスオブジェクトがすでに存在する場合は、次のメッセージがログに表示されます。
[WARNING]: Process object <Process_Object_Name> imported with warning.Resolution: CONFLICT, Status: SUCCESSFUL, Status Code: MigrationSvc_055, StatusMesssage: Reuse existing object