データ取り込みおよびレプリケーションの新機能 > 2024年11月 > 新機能と改良点
  

新機能と改良点

データ取り込みおよびレプリケーションの2024年11月リリースには、次のような新機能と改良点が含まれています。

新しい設定ウィザード機能

2024年11月リリースのデータベース取り込みとレプリケーションには、アプリケーション取り込みとレプリケーションタスク、およびデータベース取り込みとレプリケーションタスクの最新の設定ウィザードで使用できる次のような新機能が含まれています。
注: 新しいウィザードは、既存の組織で制御ベースで利用可能で、すべての新しいユーザー組織でも使用することができます。既存の組織は、Informaticaグローバルカスタマサポートまたはカスタマサクセスマネージャに新しいウィザードへのアクセスを要求することができます。

行レベルのフィルタリング

データベース取り込みとレプリケーションで、任意のロードタイプのタスクのOracle、Microsoft SQL Server、Db2 for i、Db2 for LUW、およびDb2 for z/OSソーステーブルに対して、行レベルのフィルタリングがサポートされるようになりました。行レベルのフィルタリングを使用すると、選択したソーステーブルとカラムのデータ行を、ターゲットに適用する前にフィルタリングすることができます。新しい設定ウィザードでデータベース取り込みとレプリケーションタスクを作成するときに、選択したテーブルのカラムに対して基本フィルタまたは詳細フィルタを定義できます。

パフォーマンス向上のためのCDCステージンググループ

Db2 for iまたはDb2 for z/OSソース、ログベースのCDCメソッドを使用しているOracleソース、またはログベースメソッドまたはCDCテーブルメソッドを使用しているSQL Serverソースを持つデータベース取り込みとレプリケーションの増分ロードジョブ、または初期ロードと増分ロードの組み合わせジョブで、CDCステージングタスクを使用して、ソースデータベースから1回のパスでデータを読み取り、そのデータをクラウドベースのストレージに書き込むことができます。クラウドベースのストレージは、Amazon S3、Google Cloud Storage、またはMicrosoft Azure Data Lake Storage Gen2(共有キー認証を使用)に配置することができます。ログベースのソースの場合、グループ内のタスクは、同じソースデータベース内の異なるテーブルとスキーマを処理できます。DB2 for iソースの場合、タスクは同じジャーナルを処理する必要があります。タスクは、データをさまざまなターゲットに適用することができます。Secure Agentグループを使用すると、タスクを異なるエージェントで実行できます。
この機能は、同じソースデータベースを持つ複数のタスクの代わりにソースからデータを1回だけ読み取ることで、パフォーマンスとスケーラビリティを向上させることを目的としています。
Db2 for z/OSソースの場合、新しいDb2ストアドプロシージャをインストールし、グループ内の選択したソーステーブルに関するDBID、OBID、およびPSID情報を保管するためのテーブルを作成する必要があります(このソーステーブル情報が16 KBを超えると想定される場合)。
注: 以前のバージョンのDb2ストアドプロシージャをインストールした場合、選択したソーステーブルのDBID、OBID、およびPSID情報が16 KBを超えないことが確実である場合、またはCDCステージンググループを使用する予定がない場合にのみ、そのストアドプロシージャを使用することができます。
組織でこの機能にアクセスする場合は、Informaticaグローバルカスタマサポートにお問い合わせください。組織のcdir.cdc.group.enabled機能フラグをtrueに設定します。
アクセス権が付与された後に、データベース取り込みとレプリケーションタスクを作成するときに、ステージングを有効にし、ステージンググループ名を指定することができます。その後、新しいタスクをグループに追加します。ステージングされたデータは、デフォルトでは14日間ストレージに保持されますが、この保持期間は最大365日間まで調整できます。

共通

データ取り込みおよびレプリケーションの2024年11月リリースには、複数のタイプの取り込みとレプリケーションタスクに共通する次のような新機能が含まれています。

Amazon S3 V2ターゲットの暗号化のサポート

Amazon S3ターゲットを持つアプリケーション取り込みとレプリケーションタスク、およびデータベース取り込みとレプリケーションタスクで、タスクを設定するときに暗号化タイプを指定できるようになりました。タスクウィザードのターゲットプロパティセクションで、[暗号化タイプ]フィールドで次のいずれかのオプションを選択できます。
デフォルトは[なし]です。これは暗号化が使用されないことを意味します。

アプリケーション取り込みおよびレプリケーション

アプリケーション取り込みとレプリケーションの2024年11月リリースには、次のような新機能と改良点が含まれています。

Google BigQueryターゲットの監査適用モード

Google BigQueryターゲットと任意のソースタイプを持つアプリケーション取り込みとレプリケーションの増分ロードタスクを設定して、監査適用モードを使用できます。監査適用モードのジョブは、ソーステーブルのそれぞれのDML操作の行を、ターゲット上の生成された監査テーブルに書き込みます。アプリケーション取り込みとレプリケーションは、バックログのINSERTレコードとUPDATEレコードをターゲットのINFA_OPERATION_TYPEカラムに"E"というマークを付けます。必要に応じて、ユーザーは、SQL操作タイプ、タイムスタンプ、所有者、トランザクションID、シーケンス、変更前イメージといった、変更に関するメタデータを含むカラムを監査テーブルに追加することができます。この機能は、データをターゲットデータベースに書き込む前にダウンストリーム処理を実行するために変更の監査証跡が必要な場合、またはメタデータの変更を調べる必要がある場合に役立ちます。
注: 監査テーブルには、インデックス以外の制約を含めることはできません。

データベース取り込みおよびレプリケーション

データベース取り込みとレプリケーションの2024年11月リリースには、次のような新機能と改良点が含まれています。

PostgreSQLソースとSQL Serverソースを持つPostgreSQLターゲット

PostgreSQLソースまたはSQL Serverソースを持つデータベース取り込みとレプリケーションジョブでPostgreSQLターゲットを使用できます。PostgreSQLターゲットに接続するには、PostgreSQLコネクタを使用します。

PostgreSQLとSQL Serverターゲットに対する[監査]および[論理削除]適用モード

PostgreSQLターゲットまたはSQL Serverターゲットを持つデータベース取り込みとレプリケーションの増分ロードジョブ、および初期ロードと増分ロードの組み合わせジョブで、[監査]および[論理削除]適用モードを使用するようにタスクを設定できるようになりました。
PostgreSQLターゲットの場合、Oracleソースを持つジョブでは、[監査]および[論理削除]適用モードがサポートされます。
[監査]適用モードを使用して、ソーステーブルのそれぞれのDML操作の行を、ターゲット上の生成された監査テーブルに書き込みます。この機能は、データをターゲットデータベースに書き込む前にダウンストリーム処理を実行するために変更の監査証跡が必要な場合、またはメタデータの変更を調べる必要がある場合に役立ちます。
[論理削除]モードを使用して、ソースでのDML削除操作をSQL Serverターゲットでの論理削除として処理します。データベース取り込みとレプリケーションでは実際にはレコードが削除されず、ターゲットのINFA_OPERATION_TYPEカラムの論理的に削除されたレコードに「D」が付きます。
詳細については、「データベース取り込みとレプリケーション」 > 「データベース取り込みとレプリケーションタスクの設定」 > 「ターゲットの設定」を参照してください。

MongoDB Mass Ingestionソース接続の新しい認証タイプ

X.509認証を使用するように、データベース取り込みとレプリケーションの初期ロードと増分ロードの組み合わせジョブに対してMongoDB Mass Ingestionソース接続を設定できるようになりました。[認証]フィールドで[X.509]を選択し、SSLキーストアファイルのパスとパスワードを指定します。必要に応じて、TrustStoreファイルのパスとパスワードを指定することができます。以前は、ユーザー名とパスワード認証のみが可能でした。
詳細については、[コネクタと接続] > [データ取り込みとレプリケーションの接続プロパティ] > [MongoDB Mass Ingestionの接続プロパティ]を参照してください。

Oracle Database Ingestionターゲット接続のSSL暗号化のサポート

OracleソースとOracleターゲットを持つデータベース取り込みとレプリケーションジョブで、ターゲットOracle Database Ingestion接続にSSL暗号化を使用できます。この機能は、任意のロードタイプを使用しているジョブでサポートされます。接続の認証モードは、[Oracleデータベース認証]または[Kerberos]のいずれかになります。
Oracle Database Ingestion接続プロパティを設定するときは、[暗号化メソッド]プロパティを[SSL]に設定します。次に、暗号プロトコルバージョン、サーバー証明書の検証=True、トラストストア、トラストストアパスワード、および証明書内のホスト名などの関連プロパティを設定します。
詳細については、「コネクタと接続」 > 「Oracle Database Ingestionの接続プロパティ」を参照してください。