マッピングの例
エンタープライズアプリケーションは、Oracleデータベースを使用して製品トランザクション詳細を格納します。ソースデータからの完了したトランザクションおよび保留中のトランザクションに基づいて、ストックの可用性を確認する必要があります。さらなる分析を行うためには、利用可能なストックとトランザクションの詳細をSnowflakeに統合する必要があります。
- マッピング
- 以下の図は、このユースケースのSnowflake Data Cloudマッピングを示しています。
Oracleソースから製品トランザクション詳細を読み取るためのマッピングを作成し、製品の詳細とその可用性を格納しているSnowflake のPRODUCTDETテーブルにルックアップ条件を適用します。可用性と要件に基づいて、トランザクションをSnowflake のPENDINGTRANSACTIONテーブルおよびCOMPLETEDTRANSACTIONテーブルに書き込み、完了したトランザクションに対してPRODUCTDETテーブルのINSTOCKフィールドを更新します。
Snowflakeデータクラウドマッピングでは次のトランスフォーメーションを使用します。
- ソーストランスフォーメーション
- Oracleソースから製品トランザクションの詳細を読み取るには、Oracleに接続するためのソーストランスフォーメーションにOracle接続を含めます。マッピングタスクはOracleからのOracleSrcテーブルです。
- 次の図は、読み取りを行うOracleSrcテーブルに格納されているトランザクションの詳細を示しています。
- ルックアップトランスフォーメーション
- mappingタスクのルックアップオブジェクトは、製品とその可用性の詳細を格納しているSnowflakeのPRODUCTDETテーブルです。製品の詳細および製品IDに基づく製品の可用性が格納されたSnowflakeのPRODUCTDETテーブルにルックアップ条件を適用します。
- 以下の図は、PRODUCTDETテーブルに格納されているデータを示しています。
- 式トランスフォーメーション
- 式トランスフォーメーションでは、式を使用してストックの状況を計算します。
- ルータートランスフォーメーション
- ルータートランスフォーメーションは、ストックの可用性に基づいてデータをフィルタリングし、完了したトランザクション、保留中のトランザクション、および製品の詳細を適切なターゲットテーブルにリダイレクトします。
- ターゲットトランスフォーメーション
- mappingタスクには、完了したトランザクション、保留中のトランザクション、および製品の詳細を書き込むための次のようなターゲットオブジェクトがあります。
- COMPLETEDTRANSACTION
- COMPLETEDTRANSACTIONテーブルには、TRANSACTIONID、PRODUCTID、QUANTITY、ORDERPLACEDON、ORDERCOMPLETEDONの各フィールドが含まれています。
- 以下の図は、COMPLETEDTRANSACTIONテーブルに格納されているデータを示しています。
- PENDINGTRANSACTION
- PENDINGTRANSACTIONテーブルには、PRODUCTID、TRANSACTIONID、REQUIREDQUANTITY、ORDERPLACEDONの各フィールドが含まれています。
- 以下の図は、PENDINGTRANSACTIONテーブルに格納されているデータを示しています。
- PRODUCTDET
- PRODUCTDETテーブルには、PRODUCTID、INSTOCK、PRODUCTDET、PRICEの各フィールドが含まれています。完了したトランザクションに基づいて、INSTOCKフィールドが更新されます。
- 以下の図は、PRODUCTDETテーブルに格納されているデータを示しています。
マッピングを実行すると、エージェントはソースからトランザクション詳細を読み取り、ルックアップからフィールドを取得し、適用された条件に基づいて、使用可能な数量とトランザクション詳細をターゲットテーブルに書き込みます。