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詳細プロパティ

ルックアップトランスフォーメーションに対して詳細プロパティを設定できます。ルックアップトランスフォーメーションで使用できる詳細プロパティは、接続タイプとマッピングタイプで決まります。
使用可能なプロパティは、マッピングモードに応じて異なります。
以下のプロパティを設定できます。
プロパティ
説明
トレースレベル
データ統合がセッションログに書き込むエラーおよびステータスメッセージの詳細レベル。[簡易]、[通常]、[詳細 - 初期化]、[詳細 - データ]から選択できます。デフォルトは[通常]です。
ルックアップソースファイルディレクトリ
フラットファイルルックアップソースのディレクトリの名前。デフォルトでは、データ統合は、ルックアップソース接続ディレクトリからファイルを読み取ります。
入力パラメータを使用して、ソースファイルディレクトリを指定することもできます。
サービスプロセス変数ディレクトリ$PMLookupFileDirを使用した場合、タスクはシステム変数への設定済みパスにターゲットファイルを書き込みます。システム変数の設定済みパスを見つけるには、次のディレクトリにあるpmrdtm.cfgファイルを参照してください。
<Secure Agent installation directory>\apps\Data_Integration_Server\<Data Integration Server version>\ICS\main\bin\rdtm
また、$PMLookupFileDir変数への設定済みパスは、Administratorのデータ統合サーバーシステム設定の詳細にあります。
ルックアップソースファイル名
ファイル名、またはルックアップソースファイルのファイル名とパス。
ルックアップSQLのオーバーライド
ルックアップテーブルにクエリを実行するデフォルトのSQL文をオーバーライドします。ルックアップ値のクエリに使用するSQL文を指定します。
ルックアップソースフィルタ
ルックアップトランスフォーメーションの任意のフィールドのデータ値に基づいてルックアップを制限します。
ルックアップキャッシュを有効にして使用します。
ルックアップキャッシュを有効にする
ランタイムセッション中にルックアップデータをキャッシュするかどうかを決定します。キャッシュを有効にすると、データ統合はルックアップソースを一度クエリし、セッション中に使用する値をキャッシュします。これにより、パフォーマンスが向上します。キャッシュを無効にすると、トランスフォーメーションに行が渡されるたびに、SELECT文によってルックアップ値が取得されます。
キャッシュが有効になっている場合、次の状況では編集できません。
  • - キャッシュされていないルックアップをルックアップソースタイプがサポートしていない場合。
  • - 複数一致ポリシーを選択していても、キャッシュされていないルックアップのポリシーをルックアップソースタイプがサポートしていない場合。例えば、Amazon Redshift V2ソースに対するルックアップの複数一致ポリシーとして[最初の行を返す]または[最後の行を返す]を選択した場合、キャッシュを無効にすることはできません。
デフォルトでは有効になっています。
フラットファイルルックアップは常にキャッシュされるため、このプロパティはフラットファイルルックアップには表示されません。
ルックアップフィールドのデフォルト値を使用する
ルックアップソースに一致するものがない場合にデフォルト値を返すかどうかを指定します。デフォルトでは、ルックアップソースに一致するものがない場合、トランスフォーメーションはNULLを返します。
ルックアップオブジェクトをパラメータ化した場合、接続されていないルックアップを実行した場合、またはルックアップキャッシュを無効にした場合は適用されません。
ルックアップキャッシュのディレクトリ名
[ルックアップキャッシュを有効にする]を選択した場合にキャッシュされたルックアップデータを保存するディレクトリを指定します。
ディレクトリ名には環境変数を指定できます。
ルックアップキャッシュの永続性
ルックアップキャッシュファイルを保存して、キャッシュを使用するように設定されたルックアップトランスフォーメーションをデータ統合が次回処理するときにそのキャッシュを再利用するかどうかを指定します。
キャッシュファイル名のプレフィックス
永続ルックアップキャッシュで使用します。永続ルックアップキャッシュファイルに使用するファイル名の接頭語を指定します。データ統合は、ディスクに保存する永続キャッシュファイルの名前としてファイル名の接頭語を使用します。
名前付き永続キャッシュファイルが存在する場合、データ統合はそれらのファイルからメモリキャッシュを構築します。名前付き永続キャッシュファイルが存在しない場合、データ統合は永続キャッシュファイルを再構築します。
接頭語を入力します。.idxや.datなどのファイル拡張子は含めません。
ルックアップソースからの再キャッシュ
永続ルックアップキャッシュで使用します。選択すると、データ統合は、ルックアップトランスフォーメーションのインスタンスを最初に呼び出したときにルックアップソースから永続ルックアップキャッシュを再構築します。
データキャッシュサイズ
トランスフォーメーションのデータキャッシュサイズ。次のいずれかのオプションを選択します。
  • - 自動。データ統合はキャッシュサイズを自動的に設定します。[自動]を選択した場合は、データ統合の最大メモリ量をキャッシュに割り当てるように設定することもできます。
  • - 値。キャッシュサイズをバイト単位で入力します。
デフォルトは[Auto]です。
インデックスキャッシュサイズ
トランスフォーメーションのインデックスキャッシュサイズ。次のいずれかのオプションを選択します。
  • - 自動。データ統合はキャッシュサイズを自動的に設定します。[自動]を選択した場合は、データ統合の最大メモリ量をキャッシュに割り当てるように設定することもできます。
  • - 値。キャッシュサイズをバイト単位で入力します。
デフォルトは[Auto]です。
動的ルックアップキャッシュ
静的キャッシュの代わりに動的キャッシュを使用するかどうかを決定します。動的キャッシュを有効にすると、キャッシュとターゲットの同期を維持するようにキャッシュがターゲット内に行を挿入または更新するため、タスクはキャッシュを更新します。
ルックアップキャッシュが有効の場合に使用します。
動的キャッシュの更新条件
ルックアップで動的ルックアップキャッシュを使用する場合に、データ統合は式条件を使用して動的キャッシュを更新するかどうかを決定します。データ統合は、条件がTrueでデータがキャッシュに存在する場合にキャッシュを更新します。
ブール式を入力します。式には、フィールドの名前と値、および入出力パラメータを含めることができます。
詳細モードのマッピングには適用されません。
デフォルトはTRUEです。
更新時に古い値を出力
このプロパティを有効にすると、タスクがキャッシュ内の行を更新したときに、行の更新前にルックアップキャッシュに存在していた値が出力されます。行を挿入すると、NULL値が返されます。
動的ルックアップキャッシュが有効の場合に使用します。
動的キャッシュの同期
このプロパティを有効にすると、タスクはルックアップソースから最新の値を取得し、動的キャッシュを更新します。これは、同じルックアップソースを使用する複数のタスクを同時に実行している場合に役に立ちます。
動的ルックアップキャッシュが有効の場合に使用します。
一部の接続タイプでは、キャッシュ同期を使用できません。詳細については、該当するコネクタのヘルプを参照してください。
挿入でなければ更新
行のタイプが「挿入」で、ルックアップトランスフォーメーションに入力される行に対して使用します。有効にすると、マッピングタスクはキャッシュの行を挿入して既存の行を更新します。無効にすると、マッピングタスクは既存の行を更新しません。
動的ルックアップキャッシュが有効な場合に使用します。
ルックアップソースは静的です
このプロパティを有効にすると、タスクの実行時にルックアップソースは変更されません。
日時形式
日時形式とフィールド幅を設定します。ミリ秒、マイクロ秒、ナノ秒の形式のフィールド幅は29です。ここで日時形式を指定しない場合、フィールドへの入力に任意の日時形式を使用できます。デフォルトは、「YYYY-MM-DD HH24:MI:SS」です。形式を設定しても、フィールドのサイズは変わりません。
デフォルトは、「YYYY-MM-DD HH24:MI:SS」です。日時形式を設定しても、フィールドのサイズは変わりません。
桁区切り記号
桁区切り記号を指定します。カンマ(,)、ピリオド(.)または[なし]を指定します。
デフォルトは[なし]です。
小数点記号
小数点記号を指定します。カンマ(,)またはピリオド(.)を入力します。
デフォルトはピリオドです。
大文字小文字を区別した文字列比較
フラットファイルの文字列カラムでルックアップを実行するときに、大文字小文字を区別した文字列比較を有効にするかどうかを決定します。キャッシュを使用しないリレーショナルルックアップの場合、大文字小文字を区別した比較をサポートするカラムタイプはデータベースによって異なります。
詳細モードのルックアップでは、大文字小文字の区別は自動的に有効になります。
NULLの順序付け
NULL値の順序付けを決定します。NULL値を上位にするか下位にするかを選択できます。デフォルトでは、NULL値は上位でソートされます。これは、比較演算子におけるNULL値の扱い(上位、下位、またはNULL)の設定より優先されます。リレーショナルルックアップでは、NULLの順序はデータベースのデフォルト値によって決まります。
ソート済み入力
ルックアップファイルのデータがソートされているかどうかを示します。このオプションを選択すると、ファイルのルックアップパフォーマンスが向上します。ソート済み入力を有効にした場合に条件カラムがグループ化されていないと、セッションは失敗します。条件カラムがグループ化されているがソートはされていない場合、ルックアップはソート済み入力が設定されていない場合と同様に処理されます。
ルックアップキャッシュの事前作成
ルックアップトランスフォーメーションにデータが渡る前に、ルックアップキャッシュを作成できるようにします。同時に複数のルックアップキャッシュファイルを作成してパフォーマンスを向上できます。
サブ秒の精度
日時フィールドにサブ秒の精度を設定します。リレーショナルルックアップの場合、日時データの位取りを編集できるデータベースについては、精度を変更できます。サブ秒の精度を変更できるデータ型は、Oracle Timestamp、Informix Datetime、およびTeradata Timestampです。
0から9までの正の整数値を入力します。デフォルトは6マイクロ秒です。
タスクでSQL ELTの最適化を有効にすると、データベースはサブ秒の精度の設定に関係なく、完全な日時値を返します。
オプション
トランスフォーメーションがオプションかどうかを決定します。トランスフォーメーションがオプションで、受信フィールドがない場合、マッピングタスクの実行は可能で、データはデータフローの別のブランチへと進みます。トランスフォーメーションが必須で、受信フィールドがない場合、タスクは失敗します。
例えば、ソース接続のパラメータを設定します。データフローのあるブランチで、日付/時刻データのみがトランスフォーメーションに入力されるようにフィールドルールを使用してトランスフォーメーションを追加し、トランスフォーメーションがオプションになるように指定します。マッピングタスクを設定するときに、日付/時刻データのないソースを選択します。マッピングタスクはオプションのトランスフォーメーションのあるブランチを無視し、データフローはマッピングの別のブランチを経由して続行されます。