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シーケンスのプロパティ

シーケンスのプロパティを設定し、シーケンストランスフォーメーションによって数値が生成される方法を定義します。
使用可能なプロパティは、マッピングモードに応じて異なります。
[シーケンス]タブで次のようなシーケンスのプロパティを設定します。
プロパティ
説明
共有シーケンスの使用
共有シーケンスを使用してシーケンス値を生成する場合に有効にします。有効にした場合、シーケンスは共有シーケンスの[現在の値]で開始されます。
共有シーケンスの詳細については、「コンポーネント」を参照してください。
デフォルトでは無効になっています。
増分
生成されるシーケンスでの2つの連続する値の差。例えば、[増分]が2で既存の値が4の場合、シーケンスで生成される次の値は6になります。
デフォルトは1です。
最大値は2,147,483,647です。
終了値
マッピングタスクが生成する最大値。タスク実行中にシーケンスがこの値に到達し、シーケンスのサイクルが設定されていない場合、その実行は失敗します。
最大値は9,223,372,036,854,775,807です。
NEXTVALフィールドをダウンストリーム整数フィールドに接続する場合、終了値は、その最大整数値より大きな値には設定しないでください。NEXTVALがダウンストリームフィールドのデータ型の最大値を超えると、そのマッピングの実行は失敗します。
詳細モードでは、終了値は処理する最大行数以上に設定します。
初期値
マッピングタスクがシーケンスの最初の値として使用する値。一連の値間でサイクルする場合、この値は、[開始値]以上、[終了値]未満である必要があります。
デフォルトは1です。
サイクル
有効にすると、マッピングタスクはシーケンスの範囲でサイクル動作を実行します。無効にすると、タスクは設定されている終了値でシーケンスを停止します。タスクが終了値に到達した時点で処理する必要がある行が残っていると、セッションが失敗します。
デフォルトでは無効になっています。
サイクル開始値
[サイクル]オプションを使用する場合に、マッピングタスクが使用する生成シーケンスの開始値。シーケンス値が終了値に達するとこの値に戻ります。
デフォルトは0です。
最大値は9,223,372,036,854,775,806です。
キャッシュされる値の数
マッピングタスクによって各実行でキャッシュされるシーケンス値の数。実行ごとに新しい値のバッチが使用されます。タスクはバッチの未使用のシーケンスを破棄します。マッピングタスクは、それぞれの値をキャッシュするたびにリポジトリを更新します。0に設定した場合、タスクは値をキャッシュに格納しません。
複数のパーティションで同時に同じシーケンストランスフォーメーションが使用される場合に、このオプションを使用して、それぞれのパーティションが一意の値を受信するようにします。
デフォルトは0です。
このオプションは、[サイクル]プロパティが有効な場合は使用できません。
詳細モードでは、キャッシュされる値の数を設定することはできません。ただし、組織の管理者は値のキャッシュ方法を最適化できます。詳細については、Informaticaグローバルカスタマサポートにお問い合わせください。(Ref 619019)
リセット
有効にすると、マッピングタスクは各実行で元の初期値に基づいて値を生成します。
デフォルトでは無効になっています。
[詳細]タブで次のようなシーケンスのプロパティを設定します。
プロパティ
説明
トレースレベル
データ統合がセッションログに書き込むエラーおよびステータスメッセージの詳細レベル。[簡易]、[通常]、[詳細 - 初期化]、[詳細 - データ]から選択できます。デフォルトは[通常]です。
オプション
トランスフォーメーションがオプションかどうかを決定します。トランスフォーメーションがオプションで、受信フィールドがない場合、マッピングタスクの実行は可能で、データはデータフローの別のブランチへと進みます。トランスフォーメーションが必須で、受信フィールドがない場合、タスクは失敗します。
例えば、ソース接続のパラメータを設定します。データフローのあるブランチで、日付/時刻データのみがトランスフォーメーションに入力されるようにフィールドルールを使用してトランスフォーメーションを追加し、トランスフォーメーションがオプションになるように指定します。マッピングタスクを設定するときに、日付/時刻データのないソースを選択します。マッピングタスクはオプションのトランスフォーメーションのあるブランチを無視し、データフローはマッピングの別のブランチを経由して続行されます。
受信フィールドの無効化
生成されるシーケンスのみをダウンストリームトランスフォーメーションに接続するには、受信フィールドを無効にします。受信フィールドを無効にする場合は、少なくとも1つのフィールドを別のトランスフォーメーションからダウンストリームトランスフォーメーションに接続する必要があります。
SQL ELTモードのマッピングでは、シーケンスの詳細プロパティを使用することはできません。

受信フィールドの無効化

受信フィールドを無効にすると、出力フィールドNEXTVALおよびCURRVALの生成シーケンスのみを1つ以上のダウンストリームトランスフォーメーションに接続できます。受信フィールドを無効にした場合、シーケンストランスフォーメーションをアップストリームトランスフォーメーションに接続することはできません。
受信フィールドを無効にする場合は、別のトランスフォーメーションの少なくとも1つのフィールドを、シーケンストランスフォーメーションフィールドとともにダウンストリームトランスフォーメーションに接続する必要があります。例えば、マッピングにシーケンストランスフォーメーションとソーストランスフォーメーションが含まれており、シーケンストランスフォーメーションがターゲットトランスフォーメーションに接続されている場合は、ソーストランスフォーメーションの少なくとも1つのフィールドをターゲットトランスフォーメーションに接続する必要があります。
次の画像は、シーケンストランスフォーメーションで受信フィールドが無効になっているマッピングを示しています。
マッピングキャンバスには、ターゲットトランスフォーメーションに接続されたソーストランスフォーメーションとシーケンストランスフォーメーションが表示されています。
注: 詳細モードでは、受信フィールドを無効にすることはできません。