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SQL ELTの最適化

マッピングタスクでSQL ELTの最適化を使用して、ソースエンドポイントまたはターゲットエンドポイントにトランスフォーメーションロジックをプッシュして実行することができます。SQL ELTの最適化は、リレーショナルデータベースまたはクラウドデータウェアハウスに対して読み取りおよび書き込みを行うタスクに適用されます。
リレーショナルエンドポイントの場合、SQL ELTの最適化は、トランスフォーメーションロジックを同じエコシステム内のソースエンドポイントまたはターゲットエンドポイントにプッシュできます。例えば、AWS上のOracleデータベースから、同じAWSクラウドエコシステム内の別のOracleインスタンスに顧客トランザクションデータを移行する必要がある場合などが挙げられます。
クラウドデータウェアハウスエンドポイントの場合、ソースおよターゲットが同じエコシステム内に存在させるか、ソースを互換性のあるハイパースケーラーのデータレイクにすることもできます。例えば、Azure Data Lake StorageデータレイクからのデータをSnowflakeクラウドデータウェアハウスに移動する必要があり、すべてのデータ処理をSnowflakeエコシステム内で行う必要がある場合などが挙げられます。
タスクのランタイムオプションで、SQL ELTの最適化タイプを[完全]または[ソース]に選択できます。[完全なSQL ELTの最適化]では、エンドポイントにプッシュできないトランスフォーメーションロジックをデータ統合サーバーに処理させるか、SQL最適化なしでタスクを実行するか、またはタスクを失敗させるかを指定することができます。ソースSQL ELTの最適化では、ソースが処理できないトランスフォーメーションロジックは、データ統合サーバーが処理します。また、データベースに一時的なビューを作成するようにタスクを設定することもできます。また、他の使用可能なオプションとともに作成することもできます。
SQL ELTの最適化が有効なタスクを実行すると、タスクではトランスフォーメーションロジックがSQLクエリに変換され、実行のためにエンドポイントに送信されます。データ処理では、ベースとなるクラウドインフラストラクチャ内のエンドポイントリソースが活用されるため、タスクのパフォーマンスが向上します。トランスフォーメーションロジックをエンドポイントにプッシュできるかどうかは、データベース、トランスフォーメーションロジック、およびタスク構成に応じて異なります。
SQL ELTモードのマッピングはトランスフォーメーションロジックをクラウドデータウェアハウスにプッシュするように自動的に設定されるため、[SQL ELTの最適化]詳細セッションプロパティは、SQL ELTモードのマッピングに基づくマッピングタスクには表示されません。
注: SQL ELTの最適化機能は、コネクタで利用可能なサポートによって異なります。詳細については、該当するコネクタのヘルプを参照してください。

詳細モードのSQL ELTの最適化

完全なSQL ELTの最適化を使用して詳細モードでマッピングを実行し、すべてのトランスフォーメーションロジックをソースエンドポイントとターゲットエンドポイントにプッシュできます。
完全なSQL ELTの最適化が使用できない場合、データ統合はデータ統合サーバーおよび詳細クラスタでマッピングロジックを実行します。
次の表に、ジョブのトラブルシューティングに使用できるログファイルを示します。
ログファイル
説明
セッションログ
SQL ELTの最適化が可能かどうかを示します。
マッピングのコンパイルログ
データベースで実行されるSQLクエリを表示します。
Sparkドライバログ
データベースで実行されるSQLクエリと、データベースでのジョブの進行状況を追跡する個々のエントリを表示します。
ログファイルの表示に関する詳細については、「Monitor」を参照してください。