ステージングデータベース マスキング タスクでデータサブセット操作を実行することができます。H2は、データサブセットのステージングに使用するデータベースです。
マスキング タスクは、H2データベースを使用して、レコードID、単純なエンティティのデータサブセット、連結オブジェクトを含むエンティティ、マルチパスリレーション、ルックアップベースのリレーション、およびマスキングフィールドをステージングします。
H2ステージングデータベースインストーラはSecure Agentに付属しています。H2パッケージインストーラを実行すると、ステージング接続をインストールできます。マスキング タスクウィザードの[スケジュール] ページからステージングデータベース接続を開始することも、H2起動スクリプトを手動で実行することもできます。
サブセットレコードカウントはログで表示できます。タスクは、ステージングデータベースからサブセットに対して選択されたレコードIDを読み取り、標準APIを使用してソースからこれらのレコードを読み取ります。タスクは標準またはBulk APIを使用してターゲットにデータをロードします。
ステージング接続の開始 マスキング タスクを実行する前に、ステージングデータベース接続を[スケジュール] ページから開始できます。
Secure Agentを選択して、ステージングデータベースサービスを開始します。タスクは、ステージングデータベースを使用して、サブセットの操作中にデータを保存します。
次の図は、ステージング接続の詳細を示しています。
ステージング接続について、JVMタイプを表示し、JVMヒープサイズを設定できます。JVMタイプは、ステージングデータベースが使用するJVMのタイプを指定します。JVMヒープサイズは、ステージングデータベースのヒープメモリを指定します。ステージングデータベースの大量データを短時間に処理するには、JVMヒープサイズを設定します。JVMタイプには、32ビットまたは64ビットを指定できます。JVMタイプが32ビットの場合、デフォルトの最大ヒープサイズは512MBです。JVMタイプが64ビットの場合、デフォルトの最大ヒープサイズは4096MBです。ヒープサイズは、システムがサポートするメモリ量に基づいて増減できます。
Secure Agentを選択して、ステージングデータベースサービスを停止できます。
H2データベース構成要件 H2データベースを設定するときには、ファイルシステムの最大ファイルサイズ、キャッシュサイズ、ヒープサイズなどを考慮する必要があります。
H2ステージングデータベースには以下の要件があります。
• FATまたはFAT32ファイルシステムを使用するときには、H2データベースのデータ制限は4GBです。• ソースサイズとSecure Agentのハードウェア構成に従って、H2起動スクリプトにキャッシュとヒープサイズを設定します。キャッシュサイズの増加はステージング、ターゲットロード、サブセット計算パフォーマンスを改善します。ヒープサイズは、システムがサポートする物理メモリの量に基づいて選択します。スクリプトのデフォルトキャッシュサイズは2048MB、ヒープサイズは4096MBです。• ヒープサイズは少なくともキャッシュメモリのサイズの2倍でなければなりません。• [データサブセット] オプションの[スケジュール] ページでもステージング接続のヒープサイズを構成できます。次の例はスタートアップスクリプトファイルのコードの一部であり、構成することのできるいくつかのプロパティがあります:
@echo off :: Script location set H2_JAR_DIR=%~dp0 :: H2 Cache size in KBs set H2_CACHE_SIZE=2097152 :: H2 Jar Name set H2_JAR_PATH=%H2_JAR_DIR%h2-1.3.176.jar :: H2 DB Name set H2_DB=dmask :: JVM path set JVM_PATH=%H2_JAR_DIR%..\..\..\..\..\..\..\jre\bin :: JVM Options. Initial and maximum heap size set JVM_OPTS=-Xms128m -Xmx4g
H2_CACHE_SIZE値とJVM_OPTS値を変更し、H2データベースのメモリ要件を増減できます。メモリを多く割り当てることによりステージングと計算パフォーマンスを改善できます。
注: スクリプトファイルに他の変更を加えないでください。他のプロパティの変更はファイルを破損させる可能性があります。
H2スタートアップスクリプトは次の場所から入手できます:
<Agentのインストールディレクトリ>\apps\Data_Integration_Server\$$Version\ICS\main\tomcat\cmask\h2_start.bat
Windowsでの手動によるH2データベースのインストールと設定 Secure Agentをインストールした後で、Secure Agentに付属するH2ステージングデータベースインストーラを実行する必要があります。Informatica Intelligent Cloud Services で、H2データベースに接続するための接続を作成する必要があります。
1 次の場所を参照します。
<Secure Agent installation directory>\apps\Data_Integration_Server\$version\ICS\main\tomcat\cmask
2 h2_start.bat 起動スクリプトを実行します。
データベースが起動し、Informatica Cloudで接続を設定するために必要なパラメータがコマンドプロンプトに表示されます。コマンドプロンプトを開いたままにします。
3 Informatica Intelligent Cloud Services にログインします。
4 次のいずれかの手順に従います。
- 管理者 で[接続]を選択します。- データ統合 でタスク内のソースまたはターゲットオブジェクトを開きます。5 [新しい接続] をクリックします。
[新しい接続] ページが表示されます。
6 H2データベースの接続名を入力します。
接続名では大文字と小文字は区別されません。接続名には、英数字、スペース、および次の特殊文字を含めることができます。
_ . + -
7 必要に応じて、接続の説明を入力します。最大長は255文字です。
8 JDBC_IC(Informatica Cloud) 接続タイプを選択します。
JDBC_IC接続プロパティが表示されます。
9 マスキング タスクを実行するSecure Agentグループを入力します。
10 コマンドプロンプトに表示されるJDBC接続URLを入力します。
11 コマンドプロンプトに表示されるJDBC jarディレクトリへのパスを入力します。
12 データベーススキーマを入力します。
13 コマンドプロンプトに表示される、H2データベースに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。
14 接続をテストするには、 [テスト接続] をクリックします。
15 接続を作成するには、 [保存] をクリックします。
Linuxでの手動によるH2データベースのインストール H2データベースをLinuxにインストールしてInformatica Intelligent Cloud Services で接続を設定できます。
次のディレクトリに対する読み取り、書き込み、実行アクセスを可能にします。
<Secure Agent installation directory>\apps\Data_Integration_Server\$version\ICS\main\tomcat\cmask
1 次の場所を参照します。
<Secure Agent installation directory>\apps\Data_Integration_Server\$version\ICS\main\tomcat\cmask
2 H2起動スクリプトを実行するには、次のコマンドを入力します。
nohup sh h2_start.sh &
H2データベースが起動し、Informatica Cloudで接続を設定するために必要なすべてのパラメータ値が一覧表示されます。
注: データベースを停止するには、プロセスIDを特定して次のコマンドを入力します。
ps -ef | grep "h2", kill -9 processid
3 パラメータ値を表示するには、テキストエディタで nohup.out ファイルを開くか、次のコマンドを実行します。
vi nohup.out
4 Informatica Intelligent Cloud Services にログインします。
5 次のいずれかの手順に従います。
- 管理者 で[接続]を選択します。- データ統合 でタスク内のソースまたはターゲットオブジェクトを開きます。6 [新しい接続] をクリックします。
[新しい接続] ページが表示されます。
7 H2データベースの接続名を入力します。
接続名では大文字と小文字は区別されません。接続名には、英数字、スペース、および次の特殊文字を含めることができます。
_ . + -
8 必要に応じて、接続の説明を入力します。最大長は255文字です。
9 JDBC_IC(Informatica Cloud) 接続タイプを選択します。
JDBC_IC接続プロパティが表示されます。
10 マスキング タスクを実行するSecure Agentグループを入力します。
11 nohup.out ファイルに表示されるJDBC接続URLを入力します。
12 nohup.out ファイルに表示されるJDBC jarディレクトリへのパスを入力します。
13 データベーススキーマを入力します。
14 H2データベースに接続するための nohup.out ファイルに表示されるユーザー名とパスワードを入力します。
15 接続をテストするには、 [テスト接続] をクリックします。
16 接続を作成するには、 [保存] をクリックします。