データサブセット行
データサブセット操作を実行すると、タスクは、適用したフィルタ条件より多いターゲットサブセット行数を返すことができます。
データサブセット操作を実行する際、タスクは、フィルタ条件に基づいて、オブジェクト内のレコードを選択します。フィルタされたオブジェクトレコードには子レコードを含めることができます。子レコードには、同じ親オブジェクトにある他のレコードへの参照が含まれる場合があります。そのような場合、タスクは、参照整合性を維持するため、フィルタされたレコードと一緒に追加レコードをロードします。
データサブセット行の例
Account、Case、Contactというオブジェクトがあるとします。Accountは親オブジェクトであり、CaseとContactはAccountの子オブジェクトです。Contactオブジェクトは、Caseオブジェクトの親でもあります。
次の図は、ソースオブジェクトと関連オブジェクトを示しています。
次の表は、アカウントABC1についての2つのサンプルケースと、対応するコンタクトを示しています。
Case | Contact |
---|
00002541 | Victor |
00002542 | Jack |
Accountオブジェクトにサブセットフィルタを適用し、ABC1のアカウントを使用してターゲットをロードします。マスキングタスクを実行すると、タスクはまずアカウントにフィルタを適用してABC1をロードします。アカウントABC1には、ケース00002541とケース00002542が含まれます。AccountオブジェクトからCaseオブジェクトへの子レコードの選択を有効にすると、タスクはケース00002542とケース00002541をロードします。
ケース00002541はコンタクトVictor、ケース00002542はコンタクトJackを参照します。Jackの親アカウントはXYZ2です。コンタクトJackとケース00002542の参照整合性を維持するため、タスクは追加のXYZ2アカウントをロードします。フィルタを適用してアカウントABC1をロードしても、タスクはABC1とXYZ2の両方のアカウントをロードします。
タスクは、Account、Contact、Caseの各オブジェクトから2行ずつ、合計で6つのサブセット行をロードします。
次の図は、データサブセット操作についての、マスキングタスクのアクティビティログエントリを示しています。