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ランダムマスキング

ランダムマスキングは、同じソースデータとマスキングルールに対して再現できないランダムな結果を生成します。
ランダムマスキングではシード値は不要です。ランダムマスキングの結果は、確定的ではありません。ランダムマスキングは、文字列、数値、および日付の各データ型をマスクするために使用します。

ランダム文字列マスキング

ランダムマスキングを設定すると、文字列データ型にランダム出力が生成されます。
出力文字列に含まれる各文字の制限を設定するには、マスク形式を定義します。
次の表は、ランダム文字列マスキングで使用できるパラメータを示しています。
マスキングパラメータ
説明
マスク形式
ソースデータ内の各文字と置き換わる文字のタイプです。各文字のタイプを英数字に制限できます。
ソースのフィルタ
ソース文字の一部についてマスキングをスキップするかどうかを決定します。このオプションを有効にする場合は、[ソースフィルタタイプ]パラメータと[ソースフィルタ文字]パラメータを設定します。デフォルトでは無効になっています。
ソースフィルタタイプ
マスクするソース内の文字を決定するフィルタを定義します。[ソースフィルタ文字]パラメータとともに使用します。このパラメータを設定するには、[ソースのフィルタ]パラメータを有効にする必要があります。
次のいずれかのオプションを選択します。
  • - 指定文字のみマスク。ソースフィルタ文字として設定する文字のみマスクします。
  • - 次以外のすべてをマスキングする。ソースフィルタ文字として設定した文字以外の文字をすべてマスクします。
ソースフィルタ文字
マスクするソース文字、またはマスクをスキップするソース文字。各文字の大文字と小文字は区別されます。区切り文字なしでソースフィルタ文字を入力します。例えば、「AaBbC」と入力します。
ターゲットのフィルタ
ターゲットに表示できる文字を制限するかどうかを決定します。このオプションを有効にする場合は、[ターゲットフィルタタイプ]パラメータと[ターゲットフィルタ文字]パラメータを設定します。デフォルトでは無効になっています。
ターゲットフィルタタイプ
ターゲットマスクでどの文字を使用するかを決定するフィルタを定義します。[ターゲットフィルタ文字]パラメータとともに使用します。このパラメータを設定するには、[ターゲットのフィルタ]パラメータを有効にする必要があります。
次のいずれかのオプションを選択します。
  • - 指定文字のみ使用。ターゲットを、ターゲットフィルタ文字として設定する文字に制限します。
  • - 次以外のすべてを使用する。ターゲットを、ターゲットフィルタ文字として設定した文字を除くすべての文字に制限します。
ターゲットフィルタ文字
マスクに使用する文字、またはマスクに使用しない文字。ターゲットフィルタタイプの値に基づきます。各文字の大文字と小文字は区別されます。区切り文字なしでターゲットフィルタ文字を入力します。例えば、「AaBbC」と入力します。

ランダム数値マスキング

数値データをマスクするには、フィールドの出力値の範囲を設定します。
マスキングタスクでは、フィールド精度に基づいて、範囲の下限と上限の間の値が返されます。範囲を定義するには、範囲の上限と下限を設定するか、元のソース値に対する偏差に基づくブラー範囲を設定します。
以下の表は、数値データのランダムマスキングに設定できるパラメータです。
マスキングパラメータ
説明
範囲
数値データに設定する範囲です。下限と上限を入力するにはチェックボックスを選択します。
最小範囲
範囲の最小値。
最大範囲
範囲の最大値。最大値は最小値よりも大きくなければなりません。
ブラー
ソースデータの固定偏差またはパーセント偏差内の出力値の範囲。ブラーの詳細を入力するにはチェックボックスを選択します。
ブラーオプション
ブラーの単位です。[固定長]または[パーセント]を選択します。デフォルトは[固定長]です。
下限
ソース値からの偏差の下限です。
上限
ソース値からの偏差の上限です。

数値のブラー

数値ソース値にブラーを適用するには、固定偏差またはパーセント偏差、上限、および下限を選択します。上限と下限は、ゼロ以上である必要があります。
以下の表は、入力ソース値が66の場合のブラー範囲値に応じたマスキング結果です。
ブラーの種類
結果
固定長
0
10
66~76
固定長
10
0
56~66
固定長
10
10
56~76
パーセント
0
50
66~99
パーセント
50
0
33~66
パーセント
50
50
33~99

ランダム日付マスキング

ランダムな日付マスキングにより、同じソース日付に対し、ランダムで再現不可能な結果が生成されます。
結果に対し、最小と最大の日付を割り当てることができます。ブラーを設定して日付結果の偏差制限値を定義することもできます。
次の表は、ランダム日付マスキングに設定できるパラメータです。
マスキングパラメータ
説明
範囲
日付データに指定する範囲。チェックボックスを選択して、日時の値の最小値と最大値を設定してください。
最小範囲
選択した日時の値に対して返される最小値。デフォルトの日付形式は、MM/DD/YYYY HH24:MI:SSです。
最大範囲
選択した日時の値に対して返される最大値。上限の日付は、下限の日付より後である必要があります。
ブラー
ソース日付に対する偏差で日付をマスクします。
ブラ―単位
偏差の適用対象の日付単位。年、月、日、または時を選択します。デフォルトは年です。
下限
ソース日付からの偏差の下限。
上限
ソース日付からの偏差の上限。

日付のブラー

日時ソース値にブラーを適用するには、ブラーを適用する時間の単位、上限、および下限を選択します。時間の単位として、年、月、日、または時を選択することができます。デフォルトのブラー単位は年です。
例えば、マスクされた日付をソース日付の2年以内に制限するには、単位として年を選択します。高低の境界として2を入力します。ソース日付が2006年2月2日の場合、マスキングタスクは2004年月2月2日から2008年2月2日の間の日付を返します。