ERROR
データ統合は、行をスキップし、定義されたエラーメッセージを表示します。データ統合は、スキップした行とエラーメッセージをエラー行ファイルに書き込みます。
式でERRORを使用して、データを検査します。一般にERRORは、IIFまたはDECODE関数内で、行をスキップする規則を設定するために使用されます。ERRORを使用することにより、NULL値を渡さないようにすることができます。
式にERRORを追加してトランスフォーメーションエラーを処理することもできます。
構文
ERROR( string )
引数 | 必須/ オプション | 説明 |
---|
string | 必須 | 文字列値。データ統合が、ERROR関数を含む式に基づいて行をスキップした場合に表示するメッセージ。文字列の長さに制限はありません。 |
戻り値
文字列。
例
以下の例は、組織内における全部署の従業員の平均給与を計算するマッピングを参照する場合に、負の値をスキップする方法を示しています。次に示す式は、データ統合でSalaryカラムに負の給与が見つかった場合にその行をスキップしてエラーを表示するように、IIF式内にERROR関数をネストしています。
IIF( SALARY < 0, ERROR ('Error. Negative salary found. Row skipped.', EMP_SALARY )
SALARY | RETURN VALUE |
---|
10000 | 10000 |
-15000 | 'Error. Negative salary found. Row skipped.' |
NULL | NULL |
150000 | 150000 |
1005 | 1005 |