RTRIM
文字列の末尾から空白または文字を削除します。
式でtrim_setパラメータを指定しない場合、RTRIMはシングルバイトのスペースのみを削除します。
RTRIMを使って文字列から文字を削除する場合、RTRIMはtrim_setをstring引数内の各文字と右から1文字ずつ比較します。文字列内の文字がtrim_set内のいずれかの文字と一致した場合、RTRIMはその文字を削除します。RTRIMは、一致する文字がtrim_setで見つからなくなるまで、文字を比較して削除します。一致する文字を含まない文字列を返します。
構文
RTRIM( string [, trim_set] )
引数 | 必須/ オプション | 説明 |
---|
string | 必須 | 任意の文字列値。切り詰めたい値を渡します。有効な式を必要に応じて入力できます。文字列の末尾から空白を削除する前に、演算子を使って文字列の比較や連結を実行します。 |
trim_set | オプション | 任意の文字列値。文字列の末尾から削除したい文字を渡します。文字列リテラルを入力することもできます。ただし、文字列の末尾から削除する文字は、'abc'のように一重引用符で囲む必要があります。2番目の文字列を省略すると、関数は1番目の文字列の末尾から空白を削除します。 RTRIMでは、大文字と小文字が区別されます。 |
戻り値
文字列。trim_set引数で指定された文字を削除した結果の文字列値。
関数にNULL値を渡した場合はNULLです。
例
次の式は、LAST_NAMEカラムの文字列から文字‘re’を削除します。
RTRIM( LAST_NAME, 're')
LAST_NAME | RETURN VALUE |
---|
Nelson | Nelson |
Page | Pag |
Osborne | Osborn |
NULL | NULL |
Sawyer | Sawy |
H. Bender | H. Bend |
Steadman | Steadman |
trim_setの最初の文字は‘r’ですが、RTRIMはPageから‘e’を削除します。これは、RTRIMではtrim_set引数に指定された文字列を1文字ずつ検索していくためです。文字列内の最後の文字がtrim_set内の最初の文字と一致した場合、RTRIMはその文字を削除します。ただし、文字列内の最後の文字が一致しない場合、RTRIMはtrim_set内の2番目の文字と比較します。文字列内の最後から2番目の文字がtrim_setの2番目の文字と一致した場合、RTRIMはその文字を削除します。文字列内の文字がtrim_setと一致しなかった場合、RTRIMはその文字列を返して、次の行の評価を行います。
最後の例では、Nelsonの最後の文字がtrim_set引数のどの文字とも一致しないため、RTRIMは‘Nelson’を返して次の行を評価します。
ヒント
RTRIMおよびLTRIMを || またはCONCATとともに使用すると、2つの文字列を連結したあとで先頭および末尾の空白を削除します。
また、RTRIMをネストして複数の文字列を削除することもできます。たとえば、名前の列内にある各文字列の末尾から末尾の空白と文字‘t’を削除したい場合は、次のような式を作成します。
RTRIM( RTRIM( NAMES ), 't' )