STDDEV
関数に渡された数値の標準偏差を返します。STDDEVは統計データの分析に使用されます。
STDDEVには他の集計関数は1つしかネストできません。また、ネストされた関数は数値データ型を返す必要があります。詳細モードでは集計関数をネストできません。
マッピングタスクでのみ使用します。
構文
STDDEV( numeric_value [,filter_condition] )
引数 | 必須/ オプション | 説明 |
---|
numeric_value | 必須 | 数値データ型。この関数は、標準偏差を計算したい値、または他の関数の結果を渡します。有効なトランスフォーメーション式を必要に応じて入力できます。演算子を使用して、さまざまなフィールドの値の平均を取ることができます。 |
filter_condition | オプション | 検索される行を制限します。フィルタ条件は数値であるか、TRUE、FALSE、またはNULLの値が求められなければなりません。有効なトランスフォーメーション式を必要に応じて入力できます。 |
戻り値
数値。
関数に渡された値がすべてNULLである場合、または行が1つも選択されていない場合(たとえば、フィルタ条件の値がすべての行に対してFALSEまたはNULLであった場合)には、NULLです。
アグリゲータトランスフォーメーションで、行が1つしかないグループ化フィールドでSTDDEVを使用すると、データ統合サーバーは標準偏差0を返し、詳細クラスタはNULLを返します。
NULL
値の1つがNULLであると、STDDEVはその値を無視します。ただし、すべての値がNULLである場合には、NULLを返します。
Group By
STDDEVは、トランスフォーメーションで定義したグループ化フィールドに基づいて値をグループ分けし、各グループについて1つの結果を返します。
グループ化フィールドがない場合、STDDEVはすべての行を1つのグループとして扱い、1つの値を返します。
例
次の式は、TOTAL_SALESフィールド内で2000.00ドルを超えるすべての行の標準偏差を計算します。
STDDEV( SALES, SALES > 2000.00 )
SALES |
---|
2198.0 |
1010.90 |
2256.0 |
153.88 |
3001.0 |
NULL |
8953.0 |
RETURN VALUE: 3254.60361129688 |
値1010.90と153.88は計算に含まれません。これは、filter_conditionによって$2,000を超える販売額が指定されているからです。
次の式は、SALESフィールド内のすべての行の標準偏差を計算します。
STDDEV(SALES)
SALES |
---|
2198.0 |
2198.0 |
2198.0 |
2198.0 |
RETURN VALUE: 0 |
戻り値は0です。これは、各行に同じ数値がある(標準偏差がない)からです。標準偏差がない場合、戻り値は0になります。