マッピングでのSAP ODPソースの設定
SAP S/4HANAアプリケーションからデータを読み取るには、SAP ODPオブジェクトをマッピング内のソーストランスフォーメーションとして設定します。
SAP ODPソースの名前と説明を指定します。ソースオブジェクトのソースプロパティと詳細プロパティを設定します。
次の表に、ソーストランスフォーメーションで設定できるSAP ODP Extractorソースプロパティを示します。
プロパティ | 説明 |
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接続 | ソース接続の名前。 |
ソースタイプ | ソースタイプです。 次のいずれかのタイプを選択します。 - - シングル。単一のSAP ODPオブジェクトを指定する場合に選択します。
- - パラメータ。SAP ODPオブジェクトをパラメータとして指定する場合に選択します。
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ソースオブジェクト | タスクのソースオブジェクト。 リストからソースオブジェクトを選択します。 |
データのプレビュー | 適用できません |
次の表に、SAP ODP Extractorの詳細ソースプロパティを示します。
プロパティ | 説明 |
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データ取得モード | ODPからレコードを読み取るときに使用されるデータ取得モード。 以下のオプションから選択できます。 - 0 - フル
- 選択したODPのすべてのレコードを読み取ります。
- 1 - デルタプラス
- SAPシステムからODPのすべてのレコードを読み取り、このモードを使用して初めてマッピングを実行するときにSAPシステムで定義したサブスクライバの選択したODPのOperational Delta Queue(ODQ)を初期化します。その後、このモードを使用して、SAPシステムからODPのデルタデータを読み取ります。
- 2 - デルタのみ
- このモードを使用して初めてマッピングを実行するときにSAPシステムで定義したサブスクライバの選択したODPのOperational Delta Queue(ODQ)を初期化します。その後、このモードを使用してマッピングを実行すると、Secure AgentはSAPシステムからODPのデルタデータを読み取ります。
- 3 - 反復
- 前回のデルタ実行のデルタレコードを抽出します。
- 例えば、[デルタプラス]または[デルタのみ]オプションを使用したマッピングが失敗し、前回のデルタを再度読み取る場合に、このモードを使用します。
- パラメータ
- データ取得モードの値をパラメータ化する場合は、このオプションを使用します。[データ取得モードのパラメータ名]フィールドに有効なデータ取得モード値を指定します。
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データ取得モードのパラメータ名 | パラメータファイルの[データ取得モード]プロパティに定義したパラメータ名。 データ取得モードには、次の値を指定できます。 - - 0 フル
- - 1 デルタプラス
- - 2 デルタのみ
- - 3 反復
これ以外の値を指定すると、マッピングを実行した際にジョブが失敗します。 |
ジョブのタイムアウト | Secure Agentマシンがマッピングの処理中にSAPからの通信を受信してデータパケットを取得するまでに待機する必要がある最大時間を分単位で定義します。 デフォルトは120です。 タイムアウトは、SAPがデータパケットを送信するまでSecure Agentマシンが待機している場合にのみ適用されます。デフォルト値は変更しないでください。 |
パケットサイズ(MB単位) | SAP S/4HANAからのデータの読み取り中の各SAPデータパケットのパケットサイズ。 デフォルトは8MBです。 デフォルトのパケットサイズを増やすには、Secure AgentマシンのJavaヒープメモリを増やす必要があります。 Javaヒープメモリの増量の詳細については、 ヒープサイズの増量を参照してください。 |
トレース | ログファイルに表示される詳細情報の量を設定します。 [簡易]、[ノーマル]、[詳細 - 初期化]、[詳細 - データ]から選択できます。 デフォルトは[ノーマル]です。 |
ヒープサイズの増量
パフォーマンスを向上させ、ランタイム環境のメモリの問題を回避するには、Secure AgentマシンのJavaヒープサイズを増やす必要があります。
1[Administrator] > [ランタイム環境]の順に選択します。
2[ランタイム環境]ページで、マッピングを実行するSecure Agentマシンを選択します。
3[編集]をクリックします。
4[システム構成の詳細]セクションで、[サービス]として[データ統合サーバー]を選択し、[タイプ]として[DTM]を選択します。
5[JVMOption1]システムプロパティを編集し、値を[Xmx512m]に設定します。
6[OK]をクリックして変更を保存します。
ソースフィルタ式の演算子
SAP ODPソースオブジェクトからデータをフィルタリングするには、必要な演算子をフィルタ式に追加し、タスクでフィルタ式を定義する必要があります。
フィルタ式では次のような演算子を使用することができます。
フィルタ式に演算子を追加する場合は、次のガイドラインを考慮してください。
- •<(より小さい)または>(より大きい)演算子を使用した場合、データをフィルタリングすることはできません。
- •範囲内に含まれる値をフィルタリングするには、<=(以下)演算子および>=(以上)演算子を追加する必要があります。ただし、<=(以下)または>=(以上)演算子を個別に追加すると、マッピングでは値がフィルタリングされません。
例えば、SAP ODPソースがデータソースまたはSAP Extractorのコンテキストで使用可能な場合に、ZINFA_ALLDATATYPESオブジェクトのFFLTPフィールドから、>=3から<=10までの範囲内の値をフィルタリングするには、次の形式で演算子を追加します。
- - データソースまたはSAP Extractor/ZINFA_ALLDATATYPES.FFLTP >= '3'
- - DataSourcesまたはSAP Extractors/ZINFA_ALLDATATYPES.FFLTP <= '10'
次の画像は、FFLTPフィールドから、>=3から<=10までの範囲内の値をフィルタリングするように設定されたデータフィルタを示しています。
SAP ODPソースオブジェクトのルールおよびガイドライン
マッピングおよびマッピングタスクでソースとして使用されるSAP ODPオブジェクトについては、次のルールとガイドラインを考慮してください。