タスクフロープロパティの設定
タスクフロープロパティは、タスクフローの名前と場所、タスクフローが使用するフィールド、およびタスクフローを呼び出して実行するために必要な、その他の情報を定義します。
タスクフロープロパティを設定するには、タスクフローを作成し、開始ステップをクリックして[プロパティ]セクションにアクセスします。必要に応じて、キャンバスの空の領域をクリックして[プロパティ]セクションにアクセスします。
タスクフローの全般プロパティ、タスクフローバインディングとアクセスの詳細、入力フィールド、出力フィールド、一時フィールド、詳細プロパティ、およびメモを定義します。
全般的なプロパティ
タスクフローには、次の一般的なプロパティを指定できます。
プロパティ | 説明 |
---|
名前 | 必須。タスクフローを識別するためのわかりやすい名前。 異なるフォルダに保存されたタスクフローは、同じ名前を持つことができます。 名前は80文字を超えることはできません。 |
API名のオーバーライド | オプション。タスクフローをパブリッシュしたときに自動生成されるAPI名を、指定した名前でオーバーライドします。このオプションを選択すると、[API名]フィールドが使用可能になります。 |
API名 | [API名のオーバーライド]オプションを選択した場合は必須です。 タスクフローに対して自動生成されたAPI名をオーバーライドする一意のAPI名です。このフィールドで指定したAPI名が、生成されたサービスURLで使用されます。 API名に使用できるのは、英数字、アンダースコア(_)、およびハイフン(-)のみで、80文字を超える名前は使用できません。 パブリッシュされたタスクフローのAPI名前を変更するには、まずタスクフローのパブリッシュを解除する必要があります。次に、API名前を変更し、タスクフローを再パブリッシュします。 API名をオーバーライドしてタスクフローをインポートすると、インポートされたタスクフローでは指定したAPI名が使用されます。ただし、指定した名前と同じAPI名を持つ既存のタスクフローがある場合、データ統合はコピーまたはインポートされたタスクフローの自動生成API名を使用して、重複を回避します。また、データ統合では、[API名のオーバーライド]フィールドも無効になります。同様に、タスクフローをコピーすると、データ統合はコピーされたタスクフローに自動生成されるAPI名を使用して重複を回避し、[API名のオーバーライド]フィールドも無効になります。 API名をオーバーライドしてタスクフローを別の場所に移動した場合、データ統合では、指定したAPI名が保持されます。 |
場所 | タスクフローを保存するプロジェクトとフォルダを選択します。[選択]をクリックして、フォルダに移動します。 タスクフローを作成する前に、プロジェクトとフォルダを作成する必要があります。タスクフロー作成ページからプロジェクトまたはフォルダを作成することはできません。 [参照]ページが現在アクティブになっていて、プロジェクトまたはフォルダが選択されている場合、アセットのデフォルトの場所はその選択されているプロジェクトまたはフォルダです。そうでない場合、デフォルトの場所は直近で保存されたアセットの場所です。 |
説明 | タスクフローの説明。 |
開始プロパティ
[開始]タブを使用して、タスクフローのバインディングタイプおよびアクセスの詳細を定義します。
タスクフローバインディング
[バインディング]プロパティではタスクフローの呼び出しおよび実行方法を定義します。次の値から選択する事ができます。
- REST/SOAP
[REST/SOAP]バインディングタイプを選択すると、RESTまたはSOAPエンドポイントを使用してタスクフローを実行できます。[許可されたグループ]および[許可されたユーザー]フィールドを使用して、パブリッシュされたタスクフローをAPIとして実行できるグループおよびユーザーを定義できます。
次の図は、[REST/SOAP]に設定されたバインディング、[許可されたグループ]フィールド、[許可されたユーザー]フィールド、および[パラメータセット]フィールドを示しています。
- イベント
[イベント]バインディングタイプを選択すると、指定したイベントが発生したときにタスクフローが呼び出されます。例えば、ファイルシステムのファイルの到着などのイベントの際にタスクフローを呼び出す事ができます。[イベントソース名]フィールドは、イベント用に作成したファイルリスナを選択できる場合に使用できます。
ファイルリスナの詳細については、『コンポーネント』を参照してください。
次の図は、[イベント]に設定されたバインディング、[イベントソース名]フィールド、および[パラメータセット]フィールドを示しています。
タスクフローをパブリッシュした後は、バインディングの詳細を編集する事は出来ません。バインディングの詳細を編集するには、タスクフローをパブリッシュ解除する必要があります。
タスクフローのアクセス
タスクフローが[REST/SOAP]バインディングタイプを使用する場合、[許可されたグループ]および[許可されたユーザー]フィールドに、パブリッシュされたタスクフローをAPIとして実行できるグループおよびユーザーを定義できます。これらのうち、いずれかのカテゴリに当てはまるユーザーは、実行時にタスクフローサービスURLにアクセスできます。
[許可されたグループ]フィールドと[許可されたユーザー]フィールドをどちらも設定しない場合、データ統合はタスクフローサービスURLを生成しません。タスクフローを実行し、スケジュール設定できます。しかし、タスクフローをAPIとして実行する事は出来ません。
注: [許可されたグループ]および[許可されたユーザー]フィールドでは、APIとして実行中のタスクフローのアクセスの詳細を定義します。タスクフローデザイナからのタスクフローの実行またはファイルリスナ経由のタスクフローの呼び出しの権限を設定するには、Administratorでロールを作成し、必要な権限を割り当てる必要があります。
以下のプロパティを設定します。
- 許可されたグループ
実行時にタスクフローサービスURLにアクセスできるグループを定義します。
ユーザーグループにタスクフローサービスURLへのアクセス権を付与する場合は、[許可されたグループ:]オプションを使用します。例えば、「Order Approvers」というグループがある場合を考えます。[許可されたグループ:]フィールドに「Order Approvers」と入力すると、このグループ内のすべてのユーザーがタスクフローサービスURLへのアクセス権を持ちます。
次の図は、[許可されたグループ:]フィールドにOrder Approversグループが追加されているところを示します。
[許可されたグループ:]フィールドには、複数のグループを指定できます。
タスクフローが[許可されたグループ]または[許可されたユーザー]フィールドを使用している場合、次のいずれかの方法を使用して、PostmanなどのRESTクライアントを通じてタスクフローを呼び出すことができます。
- - 基本認証を使用し、ユーザー名とパスワードを入力します。
- - HTTPヘッダーのセッションIDを使用して、ユーザー名とパスワードを指定せずにタスクフローを呼び出します。
例えば、Postmanを使用してタスクフローサービスURLを呼び出すには、次のいずれかの方法でGET要求を認証します。
- - 基本認証を使用し、Informatica Intelligent Cloud Servicesのユーザー名およびパスワードを指定します。
例:
GET <Informatica Intelligent Cloud Services URL>/active-bpel/rt/<API unique name>
Accept: application/json
Authorization: Basic Auth
username: <Informatica Intelligent Cloud Services user name>
password: <Informatica Intelligent Cloud Services password>
- - HTTPヘッダーのIDS-SESSION-IDを使用します。
例:
GET <Informatica Intelligent Cloud Services URL>/active-bpel/rt/<API unique name>
Accept: application/json
IDS-SESSION-ID: <sessionId>
SESSION-IDを取得するには、Platform REST APIバージョン3ログインリソースを使用します。ログインリソースの詳細は、『REST APIリファレンス』を参照してください。
- 許可されたユーザー
実行時にタスクフローサービスURLにアクセスできるユーザーを定義します。
特定のユーザーにタスクフローサービスURLへのアクセス権を付与する場合は、[許可されたユーザー:]フィールドを使用します。次の図では、[許可されたユーザー:]フィールドにユーザーjsmithが表示され、[許可されたグループ:]にOrder Approversが表示されています。
Order Approversグループのユーザーと、ユーザーjsmithは、タスクフローサービスURLへのアクセス権を持ちます。
[許可されたユーザー:]フィールドには、複数のユーザーを指定できます。
タスクフローが[許可されたグループ]または[許可されたユーザー]フィールドを使用している場合、次のいずれかの方法を使用して、PostmanなどのRESTクライアントを通じてタスクフローを呼び出すことができます。
- - 基本認証を使用し、ユーザー名とパスワードを入力します。
- - HTTPヘッダーのセッションIDを使用して、ユーザー名とパスワードを指定せずにタスクフローを呼び出します。
例えば、Postmanを使用してタスクフローサービスURLを呼び出すには、次のいずれかの方法でGET要求を認証します。
- - 基本認証を使用し、Informatica Intelligent Cloud Servicesのユーザー名およびパスワードを指定します。
例:
GET <Informatica Intelligent Cloud Services URL>/active-bpel/rt/<API unique name>
Accept: application/json
Authorization: Basic Auth
username: <Informatica Intelligent Cloud Services user name>
password: <Informatica Intelligent Cloud Services password>
- - HTTPヘッダーのIDS-SESSION-IDを使用します。
例:
GET <Informatica Intelligent Cloud Services URL>/active-bpel/rt/<API unique name>
Accept: application/json
IDS-SESSION-ID: <sessionId>
SESSION-IDを取得するには、Platform REST APIバージョン3ログインリソースを使用します。ログインリソースの詳細は、『REST APIリファレンス』を参照してください。
- パラメータセット
タスクフローの入力パラメータの値を指定するパラメータセットを定義します。
パラメータセットにはタスクフローレベルのセクションとパラメータが含まれており、これは、ParamSetCliユーティリティを使用して、Informaticaが管理するクラウドホステッドリポジトリにアップロードされます。
パラメータセットの詳細については、
パラメータセットを参照してください。
入力フィールド
[入力フィールド]セクションを使用して、ステップの先頭でタスクフローが使用するフィールドを追加します。
タスクフローを実行するときに渡す入力フィールドを定義できます。次のタイプの入力フィールドを作成できます。
- 単純型
- チェックボックス、日付、日付/時刻、時間、数値、整数、テキストなどの一般的なデータ型を使用する単純型フィールドを作成します。
- カスタムタイプ
- タスクフローに追加されたオブジェクトを使用するためのカスタムタイプフィールドを作成します。
作成する入力フィールドごとに次のプロパティを入力します。
プロパティ | 説明 |
---|
名前 | 入力フィールドの名前。 |
タイプ | 入力フィールドのタイプ。例えば、[チェックボックス]、[日付]、[日付/時刻]、[時間]、[番号]、[整数]、または[テキスト]を選択します。 また、単純型またはカスタム型の入力フィールドを追加することもできます。入力フィールドを追加するには、[タイプをさらに表示]を選択し、[タイプの編集]ダイアログボックスで、[カテゴリ]に[単純タイプ]または[カスタムタイプ]を選択します。 |
説明 | 入力フィールドの説明。 |
必須 | タスクフローを実行するために入力フィールドが必要かどうかを示します。 |
初期値 | この値は、タスクフローの実行を開始するときに入力フィールドに割り当てられる値です。テキストを入力するか、計算式を使用して初期値を設定できます。 |
ファイルリスナにより呼び出されるタスクフローの入力フィールド
タスクフローのバインディングタイプに[イベント]を選択し、ファイルリスナを選択した場合、データ統合では、到着してファイルリスナイベントの一部として更新または削除されたファイルの詳細を格納する入力フィールドが作成されます。入力フィールドはファイルリスナの名前を取得します。この入力フィールドを編集または削除する事は出来ません。ファイルリスナにより呼び出されたタスクフローの入力フィールドを追加する事も出来ません。
タスクフローが完了した後で、[マイジョブ]ページにアクセスし、タスクフローインスタンスをクリックし、[入力フィールド]タブをクリックして、到着してファイルリスナイベントの一部として更新または削除されたファイルの詳細を表示できます。入力フィールドには、到着して更新または削除された各ファイルについて、次の情報が表示されます。
- •ファイルが使用可能なパス
- •ファイルの名前
- •ファイルのサイズ(バイト)
- •最終変更時刻(ミリ秒)
ファイルリスナの実行や、ファイルリスナの各実行ジョブで発生するイベントを監視する事ができます。Monitorの[ファイル転送ログ]ページには、ファイルリスナのログエントリが一覧表示されます。
注: タスクフローのバインディングタイプに[REST/SOAP]を選択してから[イベント]に変更した場合、データ統合では、以前に追加した入力フィールドが削除されます。
カスタムタイプを使用した入力フィールドの作成
タスクフローのタスクで使用可能なオブジェクトを使用して、カスタムタイプの入力フィールドを作成できます。カスタムタイプを使用した入力フィールドを作成するには、タスクフローに追加されたデータ統合タスクを含む1つ以上のステップが必要です。
- 1[参照]ページで、カスタムタイプの入力フィールドを作成するタスクフローに移動します。
- 2タスクフローにステップを追加します。例えば、データタスクステップと取り込みタスクステップの追加などを行います。
- 3タスクフローの[開始]ステップをクリックします。
- 4[入力フィールド]タブをクリックします。
- 5[追加]アイコンをクリックします。
- 6[タイプ]カラムで、[タイプをさらに表示]を選択します。
[タイプの編集]ダイアログボックスが表示されます。
次の図に、[タイプの編集]ダイアログボックスを示します。
- 7[カテゴリ]リストで[カスタムタイプ]を選択します。
タスクフローで使用可能なオブジェクトのリストが[タイプ]セクションに表示されます。
- 8入力として渡すオブジェクトを選択し、[OK]をクリックします。
出力フィールド
[出力フィールド]セクションを使用して、出力フィールドをタスクフローに追加します。
親タスクフローの後続のステップで、サブタスクフローの出力フィールドを変数として使用できます。ただし、サブタスクフローが失敗した場合、サブタスクフローの出力フィールド値は親タスクフローに送信されません。親タスクフローを実行すると、サブタスクフローステップの出力フィールドを、データ統合の[マイジョブ]ページ、およびMonitorの[すべてのジョブ]ページと[実行中のジョブ]ページで確認できます。
次のタイプの出力フィールドを作成できます。
- 単純型
- チェックボックス、日付、日付/時刻、時間、数値、整数、テキストなどの一般的なデータ型を使用する単純型フィールドを作成します。
- カスタムタイプ
- タスクフローに追加されたオブジェクトを使用するためのカスタムタイプフィールドを作成します。
作成する出力フィールドごとに次のプロパティを入力します。
プロパティ | 説明 |
---|
名前 | 出力フィールドの名前です。 |
タイプ | 出力フィールドのタイプです。例えば、[チェックボックス]、[日付]、[日付/時刻]、[時間]、[番号]、[整数]、または[テキスト]を選択します。 また、単純型またはカスタムタイプの入力フィールドを追加することもできます。入力フィールドを追加するには、[タイプをさらに表示]を選択し、[タイプの編集]ダイアログボックスで、[カテゴリ]に[単純タイプ]または[カスタムタイプ]を選択します。 |
説明 | 出力フィールドの説明です。 |
初期値 | 出力フィールドの初期値です。 |
一時フィールド
タスクフローステップで使用する一時フィールドを作成します。タスクフローは、一時フィールドを内部的に使用します。一時フィールドは、タスクフローの入力または出力には表示されません。
例えば、タスクフローに決定ステップがある場合には、一時フィールドを定義できます。
一時フィールドごとに次のプロパティを定義します。
プロパティ | 説明 |
---|
名前 | 一時フィールドの名前。 |
タイプ | 一時フィールドのタイプ。例えば、[チェックボックス]、[日付]、[日付/時刻]、[時間]、[番号]、[整数]、または[テキスト]を選択します。 また、単純型またはカスタム型の一時フィールドを追加することもできます。入力フィールドを追加するには、[タイプをさらに表示]を選択し、[タイプの編集]ダイアログボックスで、[カテゴリ]に[単純タイプ]または[カスタムタイプ]を選択します。 |
説明 | 一時フィールドの説明。 |
初期値 | タスクフローの実行を開始するときに一時フィールドに割り当てられる値。この値は、タスクフローの実行中に変更される可能性があります。テキストまたは計算式を使用して、一時フィールドの初期値を設定できます。 |
一部の一時フィールドは、特に追加しなくても表示されます。タスクフローにタスクを追加すると、対応する一時フィールドが表示されます。一時フィールドの[名前]は、データタスクステップの名前です。一時フィールドの[タイプ]は、データタスクステップに追加するタスクの名前です。[説明]を入力し、必要に応じて[必須]を選択します。
タスクフローにデータタスクステップを含めると、開始ステップの[一時フィールド]タブに[データタスク]フィールドが表示されます。[データタスク]フィールドは、タスクの入力パラメータを表します。
詳細プロパティ
同時実行を無効にするようにタスクフローを設定できます。また、タスクフローレベルで障害が発生したら一時停止するようにタスクフローを設定し、一時停止時には指定した受信者に電子メール通知を送信することもできます。
タスクフローには、次の詳細プロパティを定義できます。
プロパティ | 説明 |
---|
同時実行の無効化 | タスクフローの同時実行を無効にします。 このオプションを選択すると、タスクフローは、別のインスタンスがまだ実行中の場合に新しいインスタンスを作成しません。 前のインスタンスが完了する前にタスクフローを実行すると、要求は失敗します。 注: このオプションは、サブタスクフローステップでタスクフローを使用する場合は適用されません。 |
フォールト時に一時停止 | タスクフローレベルでフォールトが発生した場合、タスクフローを一時停止します。 [フォールト時に一時停止]プロパティは、データタスクステップで定義する次のプロパティよりも優先されます。 - - [タスクフローを完了時に終了 - このタスクが失敗した場合]
- - [タスクフローを完了時に終了 - このタスクが実行されない場合]
|
一時停止時に電子メールを送信 | フォールトの発生でタスクフローが一時停止すると、電子メール通知を送信します。 [一時停止時に電子メールを送信]オプションを選択すると、[電子メールの宛先]、[電子メールのCC]、[電子メールの件名]、[電子メールの本文]の各フィールドが使用可能になります。 |
電子メールの宛先 | 電子メール通知の主な受信者を定義します。有効な受信者の電子メールアドレスを1つ以上入力します。有効な電子メールアドレスを含むフィールドを追加することもできます。カンマ(,)またはセミコロン(;)を使用して電子メールアドレスおよびフィールドを区切ります。 一時停止時に電子メール通知を送信するようにタスクフローを設定した場合は必須です。 |
電子メールのCC | 電子メール通知のコピーを受信する必要がある受信者を定義します。有効な受信者の電子メールアドレスを1つ以上入力します。カンマ(,)またはセミコロン(;)を使用して電子メールアドレスを区切ります。 |
電子メールの件名 | 電子メールについて紹介する、短く説明的な件名を入力します。 |
電子メールの本文 | 電子メールで送信するコンテンツを定義します。 [コンテンツの編集]をクリックしてリッチテキストエディタを開き、太字、斜体、下線、箇条書き、インデント、フォントなどの書式設定オプションを使用します。表やリンクも挿入できます。 |
同時実行の無効化のシナリオ
タスクフローについて[同時実行の無効化]オプションを有効にする場合は、次のシナリオを考慮してください。
- •前のタスクフローインスタンスが一時停止状態の場合、タスクフローを再度実行しても、データ統合ではタスクフローインスタンスが実行されません。
- •タスクフローインスタンスが実行中の場合は、データ統合の[マイジョブ]ページにある[ここから実行します]オプション、およびMonitorの[すべてのジョブ]と[実行中のジョブ]ページを使用して、正常に実行されたステップから以前のタスクフローインスタンスを実行できます。
- •親タスクフローとサブタスクフローは独立して実行されます。例えば、サブタスクフローを含むタスクフローがあり、どちらのタスクフローでも[同時実行の無効化]オプションが有効になっているとします。親タスクフローを実行すると、子タスクフローがサブタスクとして実行されます。タスクフローまたはサブタスクフローを独立して実行すると、初めて問題なく実行されます。ただし、前のインスタンスがまだ実行されている間に同じタスクフローまたはサブタスクフローを再度実行すると、エラーが発生します。
- •エンドポイントを使用してタスクフローを実行するときに、タスクフローの前のインスタンスがまだ実行されていると、エラーが発生します。ただし、同じタスクフローをタスクフローデザイナから、またはAPIとして何度か実行すると、成功メッセージが表示されます。これは、タスクフローを実行すると、データ統合が要求を受け取り、すぐに200 OKという応答を送信するためです。データ統合は、後でタスクフロー実行要求を処理します。これはユーザーエクスペリエンスの向上になります。タスクフローは、その複雑さによっては実行に時間がかかる場合があるためです。
- • [次を使用して実行]オプションをクリックしてタスクフローを実行するとき、および[すべて実行]をクリックして複数の入力を使用してタスクフローを実行するとき、一貫性のない動作が見られる場合があります。
例えば、タスクフローの入力が3つあり、3つのすべての入力を使用してタスクフローを実行するとします。これらの3つの要求はすべて一度にトリガされます。したがって、タスクフローは、1つの入力で実行される場合や、2つの入力で実行される場合があります。
これは、複数のタスクフロー入力を伴うタスクフローを実行する場合、複数の要求が一度にトリガされるためです。データ統合は、実行中の既存のインスタンスがあるかどうかを確認します。各要求は最初の要求と見なされ、タスクフローの実行が試行されます。
メモ
[メモ]フィールドを使用して、ユーザーまたは他のユーザーが必要とする可能性がある情報を追加します。
ここに入力したメモは、データ統合ページに表示されます。タスクフローを実行すると、これらのメモは表示されません。
例えば、タスクフローを実行する前に完了する必要があるタスクに関するアラームを追加するには、[メモ]フィールドを使用します。